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＜28＞ ページ31
『…えーっと？何で君、ここに居るのかな？』
殺意とも言える殺気を放ちながらニッコリと笑うA
その前に座る(正座しているのは)永世。
彼女は額に冷や汗を垂らしながらははは、と乾いた声で笑った
時雨「何でついてきたねん！着いて来んな云うたやろ！？」
『あんたは黙っといて。』
永世「あの…」
『何？』
不機嫌なのが分かる低い声。
肩をビクつかせながらAの声に反応する永世。
若干怯えながら答える。
永世「だってあたし、追い出されたばっかで契約者とかいないし、人間の世界に馴染めてないし」
『で？』
永世「頼れる人もいないし、このまま消えちゃうかもしれないし…」
『うん』
云いたいことは分ってた。でも敢えて口には出さない。
いまここでAが助言をすれば永世はこの先ずっと自分で答えを出すことが出来なくなる。
『永世はどうしたい？』
永世「あたしは…このまま消えるのは嫌だ」
『うん』
永世「お願い、あたし、消えたく無い」
『うん』
永世「助けて」
Aは静かに立つと、永世を優しく包み込んだ
なでなでしながら静かに呟いた
『いい奴を紹介してやるよ』
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作者名：仮面の少年 x他1人 | 作成日時：2016年3月8日 23時
