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『ん?あぁ、龍之介くんじゃないか。どうしたんだい?怪我かな?それとも別件で…?』
芥川「中原さんが“そろそろ先生の珈琲用の砂糖が切れる頃じゃないか”って云ってたので、新しいのを持ってきました。」
芥川の手にはその他にもプラスチック製のコップや小さめの枕と、ジャンルが豊富なものが握られていた。
芥川「あとボスが“またコップを割る頃だろうから持っていってあげてくれ。今度は割れにくいやつをね。”紅葉姐様から“またパソコンの前にくっ付いてんだろうねぇ...あぁ、彼処でも寝れるように枕を持って行ってあげてはくれまいか”他にも…」
『あぁ、うん。ありがとうねぇ...』
芥川「いえ、後この間云ってたことで...」
二人の中で始まった、太宰には分からない会話
だが太宰は其れとは別の事を気にしている様子だ
太宰「(何故私ではなくこの子に?)」
『うん、うん、あー...これか...OK』
芥川「では僕は失礼します。」
『うん、ありがとうね〜』
丁寧に一礼してから芥川は部屋を出た。
太宰「…何か妬けてしまうなぁ...」
『え?焼け死ぬって?』←
突然のボケ。いや、本人は本当にそう聞こえたらしいが、太宰にはそれは心地好くなかった
太宰「私は自分から此処を訪れます。でも、何度訪れても貴方から仕事を任せられた事は無い」
『あぁ、妬いてるんだね...』
太宰「A...」
『んー?…い゙っ』
突然襲う、鋭い痛み。
見ると太宰が力一杯両手首を握っていたのだ。
俯いているので彼の表情が伺えない。
しかし恐らく、悔しんで居るのだろう...
『治くん、手を離してくれないかな』
太宰「離しませんよ」
『太宰...』
Aの低い声が太宰の顔を上げさせた
Aは只々冷たい目を向けているだけだ
『僕が怒っているのが、分かるかい?僕は研究を邪魔させる奴は片っ端から消している。それが例え長年連れ添ってきた部下でも…ね』
太宰「……」
Aは一度、自分の実験に無許可で手を加えた部下を自身の異能で殺したことがあった。
それはAの研究に手を出した者が悪い、として片されたが、それ以降Aは研究の邪魔をする奴は躊躇い無く殺すようになってしまった
『僕の研究を邪魔するなら、例えそれが神であろうと僕は敵に回すよ』
太宰「っ、すみません...」
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作者名:仮面の少年 x他1人 | 作成日時:2016年3月8日 23時