侍の国で鬼達と暮らします(三)【鬼滅の刃】【銀魂】

百四十二：仲間割れするなしオカマなんだと思ってんだ ページ6

『てる彦、大丈夫かなぁ……』


無惨「……さぁな」



てる彦と別れ店に戻っている途中の私と無惨は、重い足取りで歩いていた。


今日は散々な目にあったしどうしてもあの親子のことが気がかりだし…まぁ私だけなんだろうけど。


無惨なんて、無関心そうだし「どうでもいい」って感じのオーラ出しまくりだもん。



無惨「……まぁ、1つ言うなら…面倒事になっていそうだぞ」



呆れたように呟く無惨の視線の先には誰かの下半身が塀の穴から飛び出ている光景である。


そういえばこの塀の向こうの屋敷、化け物が出るって噂になってる屋敷だったような…



桂「…パー子、だからお前はパー子なんだ」

銀時「なんだコノヤロー、パー子のパーは頭パーのパーじゃねーからな！」

桂「頭がパーだからそんな歪んだ毛が生えてくるんだ。ホラ、力を抜け」

銀時「いででででで！ダメだ！もうほっといてくれ！俺もうここで暮らすわ！」


『…………何してんの』

無惨「マヌケだな」


桂「むっ…その声はAか。少し手伝ってくれ、パー子が抜けなくなった」


『仕方ないわね……』



抜け穴はバカがハマって塞がれているので、塀のふちに1度飛び乗ってから向こう側に降りる。


続いて無惨も何故か降りてきた。



『で、何？引っ張ればいいの？』


桂「そうするしかあるまい…せーのっ」


銀時「いーーででででで！」


無惨「少し黙れ」

銀時「頭踏むんじゃねぇよ月彦!!!」


『邪魔しないで月彦』



ダメじゃんこれ、全然抜けない…


ビクともしない銀時から手を離して、代わりに腰に手を当てるとため息をつく。


どうしたものか…


悩んでいるとどこからか足音が近づいて来たため全員そちらの方向を向き警戒心を顕に、その場から立ち去ろうと動き始めた。

銀時を置き去りに……



銀時「てめェら、普通この状態の俺置いてくか？」

無惨「ここに住むと言っていたではないか、反対側から聞こえていたぞ」


『大丈夫、蜂蜜買いに行ってくるだけだから』


銀時「蜂蜜なんか何に使うつもりだよ！ヅラ子ォォ私達ツートップで今まで頑張ってきたじゃない！」


無惨「だそうだぞ」

桂「知るか」


銀時「わかった！あのアレだ！昔お前らが欲しがってた背中に『侍』って書いてある革ジャンやるから！」


桂「誰が着るかァァ！そんなセンスの悪い革ジャン!!」

『いつ誰が欲しがったよ!!!』

無惨「ゴミにもならんそんな物」

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