侍の国で鬼達と暮らします(三)【鬼滅の刃】【銀魂】

百六十四：バレるもんはバレる ページ31

土方「まぁまぁ、遠慮せずに食べなさいよ」

『…何コレ？』


沖田「姉御すまねェ。全部バレちゃいやした」

『言いたいのはそれじゃない、呼び出された時点でそうだとは思ってたから』



次の日、私はファミレスに呼び出されチンピラ副長と沖田と向かい合わせに座らされた挙句、カツ丼を大量のマヨでデコレートした何かを食えと命じられた。


何の拷問だよ。


ちなみに私達の隣で童磨も座っており、同じものを出されている。童磨は真顔でそれを食べているから何考えてんのか分からない。


1つ言うなら、真顔で食うな。



『何これ、私らに対する新たな挑戦か何か？馬鹿にしてんのか？』

童磨「犬の餌と泥水ごっちゃにしたような未開の感じ。率直に言うとクソ不味い」


土方「何なんだよ、万事屋と言いお前らと言い」

『全国生放送でこれを撮した時、見た人全員が思うことを率直に言ったまでよ」

土方「お前はタチが悪いなホント」


童磨「これ猗窩座殿に出したら間違いなく怒るだろーなー」

『お前ぜっっっったい出すなよ』



途中で食べるのをやめて、謎にニコニコしながら言うものだからやりかねないと危機を感じる。



『……で、何の用よ』


土方「テメーら総悟に色々吹き込まれたそうだが、アレ全部忘れてくれ」

『あら、随分身勝手ね〜…まぁ、どうせもう既に尻尾掴んでたんでしょ…じゃなきゃお宅の隊長さんがオフの日にやっている事を掴めるわけないものね』


土方「…賢すぎると嫌われんぞ」

『バカに好かれるよかマシ』



私の言ったことは全部図星だったようで、肩を竦めてから土方は煙草に火をつけ話し始めた。



土方「天導衆って奴ら知ってるか？将軍を傀儡にし、この国をテメー勝手に作り変えてる。この国の実権を事実上握ってる連中だ…」


『要するに、あの煉獄関は天導衆が絡んでるわけね』

土方「まァ、遊び場だな。」



遊び場…


実際に人殺しが行われると言うのに、それを暗部…天導衆は『遊び』としか見ていないというのか。相変わらず、外道な連中のことを聞き吐き気を催したがきっとこのマヨネーズのせいだ。


それはともかく…煉獄関で子供を養うために、手を汚している道信さんは……



『潰すならさっさと潰してよね、その胸糞悪い遊び場』


土方「下手に動きゃ、小物のお前らが動くのよ同じように下手すりゃウチも潰されかねねーんだよ」


『……あっそ』



幕府って、ホント役立たず…

百六十五：胸騒ぎというものは的中する→←百六十三：鬼は鬼でも立派な親

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