侍の国で鬼達と暮らします(三)【鬼滅の刃】【銀魂】

百四十八：帰るまでが色々あった一日だから気をつけろ。 ページ13

色々と内容が濃かった1日も終わり、店を閉めて帰る頃にはすっかり日が暮れていた。


もう疲れた、さっさと帰って休みたい…無惨なんてもう店を閉めた時点で無言である。コイツの場合は精神的疲労だろう、多分。


オカマは流石にショックがでかかっただろうか、いやこれもまた修行……いや、何の???


先を歩いていく無惨の背中を見ながら意味の無い自問自答をしつつ、後に付いていく。


そういえばふと思うのだが、無惨は散々『痣』の呪縛から逃れるとか最初は息巻いてたけど今となっては全然言わないな……


そもそも何で私にばっかり集中するんだろうか、童磨達にしろ無惨にしろ……。


そういう家系なのかな、いや聞いたことないし……



『謎だなぁ……』


無惨「何がだ」

『いきなり反応しないでよ……アンタ達に出た痣よ』


無惨「痣………………そんなものもあったなそう言えば」

『まさかの忘れてた……!?』

無惨「馬鹿を言うな、一刻も早く私はお前から解放されたいんだ」



いや、図星だな。

図星だから早口になってるし、そもそも指摘する前の言葉が超小声だったじゃないか！


私から目を逸らしている無惨に疑いの目を向けていると、突然路地裏から猫の喧嘩でも始まったか!?ていう感じの物音が聞こえ2人で全く同じタイミングでそこに目を向けた。



???「いっったーーい!!しかも何よこの薄汚い場所!!!」

???「路地裏だよなあああ……というか、なんで生きてんだあああ???」


無惨「…………嘘だと言ってくれ」

『まさかとは思うけど、アンタの部下ってことはないわよね？』



「そのまさかだ」という代わりに、シレッと顔を背ける無惨に私は今日何度目かのため息をつく。


仮に無惨の部下なら事情を理解している私が保護した方がいいんだろうけど……また増えるのかぁ……食費、かさむな……


いっその事帰っても、いいかな???と思い始めたところで突き刺さるような視線を感じて前を見てみると、女性が目の前にいるものだから「うわっ」っと声を上げてしまった。



???「……あんた、誰よ」


『そのままそっくり返すわ、その言葉』

百四十九：鬼にも兄妹とかあるんだ。→←百四十七：たまには頼りになる奴ってなんか好印象になっちゃう

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