侍の国で鬼達と暮らします(三)【鬼滅の刃】【銀魂】

百六十九：全然息あってねぇじゃん!!! ページ36

『あ、アイツやりやがったわね』



戻ってきてみれば中はさらに熱狂しており、中央には倒れた荼吉尼と立っている銀時の姿が。隣の童磨は残念そうに「彼が負けたら俺が殺ろうと思ったのにー」とか言っていた。



『まぁ、ショーはこれからよ』

童磨「そーなの？」



支配人「てめー、なんてことしてくれやがる。俺達のショウを台無しにしやがって。ここがどこだかわかってるのか？一体どういうつもりだ、てめーは何者だ？」



一触即発…なムードの中、煉獄関の支配人的立場の男と先程とはまた別の下っ端達の足元に銃弾が連射される。


これは予想外、何で？


私達を含めた全員の視線が発砲の元であろう人物達に注がれる。そこには鬼の面をつけた2人の青年と少女の姿が…そして、お面を撮って顕になった素顔にちょっと驚いた。



下っ端「な、何者だアイツら!?」


新八「ひとーつ！人の世の生き血を啜り」

神楽「ふたーつ!!不埒な悪行三昧」



そして、2人は「みぃーっつ!!」と中央の銀時を指さすが…



銀時「えー、みーっつ…み…みみ、みだらな人妻を…」

新八「違うわァァァァ!!」



何やってんだよ。


新八君にハイキックをかまされる銀時を呆れた目で見る私と、「少し息あってないね」と笑っている童磨。この場合、わざとボケたのかな。うんきっとそうだ。

因みに正解は「みーっつ醜い浮世の鬼を」だった。全然違うじゃねぇか、やっぱりボケだな。



万事屋組｢｢｢たっ…退治てくれよう！万事屋銀ちゃん見参!!｣｣｣

支配人「………ふ、ふざけやがってェ!!やっちまえェ!!」



とうとう動きだした敵達だったが、当然返り討ちにあっている。だが伊達に違法賭博を取り仕切ってるだけあって、下っ端多い。さっさと終わらせるにはただ一つ…



『目には目を、歯には歯を……数には数を』


支配人「!?て、てめーどっから…!?」

『さぁ、何処でしょうか』

童磨「俺達ずーーーっと、見てたけどねー」



童磨は後から下っ端が湧かないように見張らせて、観客席からリングに降り立ち増援の下っ端も蹴散らす私に、驚く支配人。



『黙って降伏する事ね、私達はシバくだけじゃ済ませない』


支配人「また別の勢力か…!!」


『そうねー…《樫尾家191代目当主》樫尾 A…冥土の土産に教えてあげる』



『樫尾』と名乗るなり、支配人はみるみるうちに青ざめていく。ついでに銀時がこっちを見てきた。

百七十：正体を言う時はカッコつけたい→←百六十八：とっとと潰れろ

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