侍の国で鬼達と暮らします(二)【鬼滅の刃】【銀魂】

百三十一：叩きつけるのはやめろ ページ44

新八「ぎゃああああああああああ!!でっ…でっでで出すぺらァどォォォ！スンマッセン！取り敢えずスンマッセン！マジスンマッセン！」


無惨「落ち着け」

童磨「途中何言ってんのか聞きとれないんだけど」



正気を取り戻した……いや戻してないか、悪化した新八は発狂しながら女に土下座で謝り倒して、ついでに神楽と沖田の頭も引っ掴んで地面に叩きつけた。


その衝撃で2人は気絶。



新八「てめーらも謝れバカヤロー！人間心から頭下げればどんな奴にも心通じんだよバカヤロー!!」


無惨「頭を垂れて蹲え、平伏せよ」


新八「アンタが平伏しろアンタが!!!」


無惨「!?」


童磨「無惨様に何して……」


『無惨って誰のことかなぁ!?』



相変わらず、と言うより熱中症がマシになってきたのかいつもの調子で女に蹲えと言った瞬間パニックを起こしている新八によって地面に顔面を叩きつけられた。


不意打ちってことと、腐っても熱中症患者ということでいとも簡単に叩きつけられキレる童磨が『無惨』と呼んでしまったので今度は私が叩きつけた。


だがその時には既に女はいなくなっていたので童磨の頭から手を離す。



童磨「痛いじゃないかぁ……」


『ごめんごめん…』


無惨「……………………小僧」

新八「ひっ！す、すすすすみませんでした!!!」


『それにしてもなんで襲われなかったんだろ……？』


無惨「……童磨、手に持っているものは……蚊取り線香か？」


童磨「そうですよ」


無惨「一瞬見ただけだがあの女、羽があった」


『羽???』



蚊取り線香といったら蚊を殺す物だし…ん？


そういえば、寝込んでいるヤツら全員に赤い斑点があって……あの女は蚊取り線香を見て逃げ出したのだとしたら……アレ、幽霊じゃ…ない？


そもそも羽がついてる幽霊ってどんな死に形するんだよって話だけど。



『無惨、ナイスよ…！アレは幽霊じゃない』

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