侍の国で鬼達と暮らします(二)【鬼滅の刃】【銀魂】

百十七：弱点を攻めるべし ページ30

無惨side


無惨「まったく…あの女は…」



相変わらずこちらの話など聞きやしないあの女に、櫓にもたれ掛かりながら睨みつけるように様子見する。


最も、あの女が動くまであの男どもが手際が悪いのが悪いのだがな。


弱い女の分際で…と最初こそは思っていたが、突き技一撃のみでカラクリの動きを完全に停止させているのを見てからは、もう何も言えん。


そういえば以前、戦争に出ていたどうのこうの言っていたな…そうだとすれば当たり前といえば当たり前か…



黒死牟「…突き技しか使わない……だが…確実にあのカラクリとやらの急所を…突いています…」


無惨「……頭と胴体の接合部か」



要するに首だな。


首を刺してしまえば、動かなくなることを知っていたのかあの女…


だからあの男どもに『手際が悪い』と言っていたのか…


少しだけ見直してやろうか、と考えていた最中あの女に勝ち目がないと悟りでもしたのか今度は此方へと寄ってくるカラクリ。


女だけに見せ場を作られるのは癪だ、暇潰し程度に破壊でもしてやろうか…とか考えていると今度はよく分からないが万事屋の小娘と真選組の…童顔男が謎に鬼の形相を浮かべながらカラクリを壊し始める。


そしてよく見たら童磨も混じっている。


アイツの場合はあの女に告白する機会を逃しに逃しまくったことに対する腹いせだろう。八つ当たりだろう。


そんなこと知ったことではないのだが。



無惨「…猗窩座」

猗窩座「…申し訳ありません…一応止めたのですが…」


童磨「お前達のせいで祭りがぶち壊しだね〜〜〜最悪の気分だよ…!!」


無惨「…………はぁ…」

黒死牟「あれは……駄目だな…止まらん…」

猗窩座「呆れた奴だ…」



もう私は知らん、あんな奴。


あのような部下がいたという現実から目を逸らし私は未だにカラクリを壊しまくってる女を観察していた。

百十八：もっと良く息子のこと考えてやりな→←百十六：祭りを邪魔する悪い子だーーれだ

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