侍の国で鬼達と暮らします(二)【鬼滅の刃】【銀魂】

百九：猗窩座って……意外に優しいのか ページ22

祭り祭りって言ってるけどさ


いや、別に祭りが悪いって言ってるわけじゃないけど…


元はと言えばあの戦争は幕府と天人が引き金に近い。


幕府があっさり開国して、天人を迎え入れた。


それだけならまだしも、彼らを幕府の中枢において、奴らの言いなりになって、罪亡き人を苦しめ始める…




だから、あんな戦争が起きたというのに





その原因を作った天人を迎え入れる国にしてしまったことを祝うなんて……






胸糞悪い。




猗窩座「…おい」


『え？』


猗窩座「お前、溜め込んでいないか？」


『…………何を？』



突拍子もなく尋ねてきた猗窩座のその言葉に、思わず目が点になる。


溜め込むって……何をだ？



猗窩座「女というのは基本的に弱い」


『……は？』


猗窩座「肉体も、精神も弱い…基本は…だがお前は何だ？弱いくせしてなにか抱え込んでいるように見える…なんだ？お前頼れる奴いないのか？寂しい奴だな」


『さりげなくボロくそ言わないでもらえない？』

猗窩座「いないなら」





猗窩座「たまになら、聞いてやっても良いぞ」



そっぽを向きながら、聞こえる程度の声量で呟く猗窩座…


猗窩座って…………意外と優しかったり、する？


あれ？こいつ猗窩座だよね？


どちらにせよ、猗窩座の心遣いは少しだけ荒んだ心が癒えた気もする…



『ありがとう、猗窩座…でも、溜め込んだりなんてしてないから平気よ』


猗窩座「……なら…」


『ん？』


猗窩座「………………いや、なんでもない」



何か、言いかけようとしていたけど…何ん思ったのか口を少しパクパクさせながらまた顔を背けてしまった。


そして、変なの…と思った頃には既に家の前だったので結局よく分からないままだ。

百十：変な虫がつかないように付き添いするだけ…だけ！→←百八：祭りだからって浮かれてると怪我するぞ

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