侍の国で鬼達と暮らします(二)【鬼滅の刃】【銀魂】

九十五：なんでそういうこと言っちゃうかなぁ ページ8

『ぁぁぁぁぁ……ドラマ録画すんの…忘れたぁ……』



仕事終わりに見ようと思っていた、『渡る世間にゃ鬼しかいねぇぜコノヤロー』の再放送を録画するの完全に忘れた私は座卓に突っ伏す。


すると座卓を挟んで正面に座り頬杖をついて私を見ていた童磨がサラッと口を開く。



童磨「渡る世間にゃナンタラカンタラ〜ってドラマなら女の人2人が宇宙からやってきた帝王相手に共闘して勝つって内容だったよ」


『え!?マジ!?私はピン子達の勇姿を見届けられなかったのか!!尚更ショック……』


童磨「えー、仮に見れなかったとしても落ち込まなくていいじゃないかぁ〜〜」


『うー、私の気持ちを分かれ童磨』


無惨「それは無駄だな」



ケロッとした笑顔で何ともないでしょ、と言ってのける童磨に私は嘆く。すると横から夕刊を読んでいた無残が口を挟んできた。



無惨「コイツには生まれつき感情がない、気持ちを分かれと言っても無駄だ」


童磨「む、無惨様ぁ〜なんでそんな酷いこと言っちゃうんですか……」


『……ふーん』



生まれつき感情がないって…聞いたことも見た事もないけど…そう言われてみればなんか納得かもしれない。


童磨は他人に同調しているように見せかけてるだけであって、心の底から同調しているようには感じられないし。


あるのは不快か愉快かぐらいだと思う。


……童磨がそれでいいならいいのだけれど、ホントにいいのかな…？

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