侍の国で鬼達と暮らします(二)【鬼滅の刃】【銀魂】

百三十六：なんかもうややこしいから寝るわ ページ49

嵐山「さて……長居するのも迷惑だと思うんで迎えにきてもらうことにしますわ」


『迎え来るの？』



そういえばご飯の前にメールを高速で打っていた気がするから多分その時かな…


「もうすぐ来るかと思いますよ」とにこやかに嵐山が答えた刹那薬屋の戸が壊れるんじゃないかって勢いで開かれた。


ていうか、よく見たら30人くらいいるんだけど!?



「頭ァァァァ!!!無事ですかァァァァ!?」


『うるさっ!!』

無惨「……喋れなくするか」←


嵐山「騒ぐんじゃねーよ、恩人が嫌がってらァ」



服をしっかりと着なおした嵐山は、ヤクザ軍団の前に立つ。やはりにこやかに。



嵐山「そーだ、姐さん」

『姐さん？』


嵐山「御二方の名前聞いてもいいっすか？この恩を返すために」


『だから要らないのに……樫尾A…あっちは月彦。分かったらさっさと帰って、目立たない内に』



「次は刺されるなよ」と無惨が新聞を読みながら、嵐山に言ってやると嵐山はニコニコと頷き帰るかと思ったら店の前でヤクザが仁義を切るポーズをとる。



嵐山「お控えなすって。私、生まれも育ちもかぶき町。餓鬼の頃から棒きれ振り回し街中かけては大人共を困らせたもんでした。それが今じゃあゴロツキたばねて組の頭で御座いやす。性を、嵐山。名を、龍郎。人呼んで『烈火の龍郎』とは私のことで御座いやす。旦那と姐御に命を救われ再びこの名を名乗れることを嬉しく思っておりやす。その恩を返すために！嵐山龍郎及び、率いる組『昇竜組』の命を旦那と姐御にかけさせて貰いやす！今後私らは御二方の下僕で…………」



＿ﾋﾟｼｬｯ



嵐山「……あれ？」




無惨「…………おい、どうするつもりだお前」

『知らないわよ…ただ助けただけなのに昇竜組とかヤクザの軍団に命かけられてるよ私達…』

無惨「…………諦めて、腹を括れ」


『うそぉぉぉぉ！？』



嵐山「まぁ取り敢えずお世話になりやしたー！旦那と姐さんの頼みなら昇竜組がいつでも手ぇ貸しますぜ！」



人の目に付く時間帯に、店の前でしかも私と無惨の前で仁義を切った嵐山のお陰で私と無惨はヤクザを束ねる2人組ではないかという噂がたってしまった。


最悪だ……。

次回予告→←百三十五：ヤクザのお兄さん

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