侍の国で鬼の原初拾いました【銀魂】【鬼滅の刃】

三十二：もはや諦めモードの無惨 ページ35

無惨side


＿＿もう普通に普通の人生送りたいの!!



この言葉にまた、妙な引っ掛かりを覚える。


別に今までと同じように生活しているならそれが普通ではないのか？相変わらず訳の分からないことを言う女だ。


だが、どうも今回の状況はそのまま放置というわけにもいかない気がした。


……まったく、ここに来てからというもの、だいぶ私は甘くなってしまったようだな…。


気づけば私は、桂とかいう男と女の会話の間に乱入していた。


自分でも驚くことに、何故か僅かな怒りを抱いて……


この女が戦争なんぞに行って死んでしまえば、私まで道連れで死ぬことになるからな…


私まで死ぬのは御免だ。


道連れということさえなければ別にこんな女…



……こんな女…



……待て、何故か女が全てを諦めたような目で私を見てくるのだが？


なんか物凄く腹が立つ目で見てくるんだが？



無惨「……！」


『え、何？なんで襖を睨みつけ始めた？怖いんだけど』



この女……いやこの場にいる全員話の方に気を取られて気づいていないようだが…


この部屋の外に、何者かがいる…それも1人や2人ではなく……十数人、足音や気配からして男の集団だろう。


こんな気配にも気づかんとは愚かな連中だ。



『…………すっごく嫌な予感』


無惨「残念だったな女、その予感は見事的中しているぞ」


『うーーわ、やなこと聞いた』



土方「御用改めである!!神妙にしろテロリストども!!」


攘夷志士「しっ……真選組だァっ!!」


桂「イカン、逃げろォ!!」


土方「一人残らず討ちとれェェ!!」



……もういい、もう何も私は言わない。こうなったらヤケだ。


次の瞬間、私は不本意ながら片手に番傘、もう片方には女を小脇に抱え、地面を蹴り入ってきた男共の頭上を飛び越える。


何人か頭を踏みつけたがな。←

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