【銀魂】左 遷 さ れ ま し た 。

四飛び ページ6

「まァお前にとっては酷な話かもしれねぇがァ」

『いい、それ以上何も言うな』



長官独断の命令だったら殴る蹴るで撤回させる所だったが、幕府の中枢に張り付いている奴ら直々の命令だった、殴る蹴るで撤回、というワケにはいかない。


そんな事したら私の首が飛ぶし、警察組織諸々潰されても可笑しくはない…。正直、天人という余所者の言うことにへーこらする自分が情けないが……。



『……警察庁副長官 霞原A、真選組のお目付け役を謹んでお受け致します』

「すまねぇなァ…………お目付け役に慣れたら副長官としての仕事も回すから心配すんなァ」

『……死ね、ジジイ』



さり気なく負担を倍プッシュしてきやがったこのジジイ。容赦なく机蹴り上げてぶつけてやった。


ご存知ないだろうが、副長官の仕事は長官より大変なんだぞ。


長官がやらなかった部分の仕事、予算案作成、人員管理、難事件の解決、機密情報の管理、犯罪者の捕縛……これでもまだ一部分だ。


それら全部がお目付け役の仕事にプラスされんだぞ、死ぬわ。過労死でグッドバイだわ馬鹿たれ。過労死したらジジイの枕元に出て呪い殺す。道連れじゃボケ。



そして、私はせめて異動の前日である今日の内にある程度仕事を滅殺してしまおうと机の下敷きになっている長官に一礼してから長官室を後にした。


……え？長官助けなくていいのか、だって？


知らんよ、私は何も。下敷きになってるとか知らないよ。誰がやったとか知らないよ。

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