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「最近すごく周りの視線を感じる」


「誰!?Aの事そんな目で見てる奴は!?」


食堂でポロリと漏らしたつぶやきに鋭く反応して毛を逆立てた猫みたいに周りを警戒するジミン。


「恥ずかしいからやめなさい」


原因は何となく分かる。


目の前でラーメンをすする男と


「何で二人とも先に食べてるの!」


「麺伸びたら美味しくないじゃん」


「そっか」


どこか抜けた男と


「ヒョン最近ずっとハンバーガーですけど飽きません?」


「今日はピクルス抜き!」


「意味が分かりません」


最近どこか抜けた男の扱いが上手くなってきた男のせいだ。


ジミンとテヒョンだけでも中々なものだったがジョングクくんが来てからはそれがあからさまになった。


先が思いやられる。


「そういえばA、今日新しい企画書提出したんだってね」


「そのおかげで一週間徹夜だけどね」


「じゃあ今日はよく寝れるね」


「ポジティブか」














昼休憩が終わり午後の仕事に取り掛かっていた時。


「Aくん!企画書見せてもらったよ!素晴らしかった!次も期待しているよ!」


「あ、ありがとうございます」


滅多に人を褒めることがない上司が褒めてきた。


すると後ろから、あの人でも人を褒めるんだ…って言うテヒョンの声が聞こえてくる。


…いやまあそりゃあね。














企画書も提出したので今日は残業もない。


ユンギくんが迎えに来てくれるらしいが道が混んでいるようで少し遅くなるらしい。


かといって待っている間に仕事をする気もない。


ちなみに3人はもう帰った。


何かコソコソしてたからまたくだらないことでも考えているんだろう。


「A〜暇なら少し手伝え〜」


「…はい」


…外で待っとけばよかった。









大した用事ではなくて自分の机に戻るとユンギくんから着いたとメッセージがきていた。


…あれ?私こんな所に携帯置いたっけ?


私の記憶では鞄の横に置いていたはずなんだが、今は椅子の上にあった。


とうとうボケがきたか?












「遅い」


「ねえこの歳でボケるのって大丈夫?」


「お前に限って言うとそれは馬鹿なんじゃねぇの?」


「言い返せない」


「…来週の土日予定空けとけよ」


「なんで」


「なんでも」


まあ予定空けるもなにも土日に遊んでくれる友達なんて(あの3人以外)私にはいないんだけどな。




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作者名:凛月 | 作成日時:2017年4月26日 0時

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