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「ここが食堂で、あっちが中庭ね」
「はい」
「ジョングギ〜お昼のご予定は〜？」
「A、もう一通り案内終わったんだから早く戻ろうよ」
「なんであんた達がいるのよ」
「ジョングギを俺の手下にするため！」
「Aに手を出さないように」
「ごめんね〜ジョングクくん、馬鹿でごめんね〜」
ジョングクくんの腕をひいてその場を立ち去る。
プハッ
…ん？
「あ〜ダメだ。もう我慢できない」
そう言うと特徴的な笑い声をあげるジョングクくん。
「緊張してたんですよ、俺」
「あ、そうなの？」
「でも緊張してるのがアホらしくなってきました」
「仲良いんですね」
「…まあ悪くはないね」
「Aさんって素直じゃないですよね」
「うるさい」
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「いつの間にそんなに仲良くなったの」
仕事も終わり、残業もなかったため珍しく定時上がり。
あの万年引きこもりのユンギくんにも今日は用事があるらしいので晩御飯は私1人だ。
(スーパーでお惣菜買って…)
頭の中で手抜き飯を考える。
「やあA！」
「さあ〜帰ろう」
「Aご飯行こうよ」
「ポチにエサあげなきゃ〜」
「Aさん俺の歓迎パーティーしてください」
「おっ、厚かましいな」
会社玄関前で待ち伏せしていた3人組は半ば強制に私を連れて居酒屋に向かった。
で、先ほどのセリフに至る。
「ゲームの話で意気投合しちゃって〜」
「話してたらだんだんジョングギが可愛く見えてきて〜」
「ジミン大丈夫？もう酔ってんの？」
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飲み始めてから2時間。
ジミンは酔って寝てしまい、テヒョンはお酒が飲めないからずっとコーラを飲んでいたはずなのに顔が赤い。
あれ炭酸ってアルコール入ってたっけ？
「Aさん酔わないんですか？」
「このペースなら酔わないね」
「強いんですね」
「ジョングクくんもね」
「ところでどっちと付き合ってるんですか？」
初対面の人には必ず一度は聞かれる質問だ。
「2人は友達だよ」
そのとき横でジミンがゆっくりと起き上がり、Aの彼氏は俺だぁ〜と言うとまた机に突っ伏した。
「酔っ払いの言うことなんて無視していいから」
「じゃあ彼氏いないんですか？」
「彼氏はいないけど好きな人はいるかな」
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「へ〜、その話詳しく聞かせろよ」
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作者名：凛月 | 作成日時：2017年4月26日 0時
