ちょっと一発いいですか？ 【青葉城西】

限界…… 1 ページ3

夢主side

ピピピピピピピピピピピピダンッ


貴「ふわーあー……………さむっ！」

そんなこと思いながら布団を出ると、やっぱ寒かった。

制服に着替えて、朝ご飯を食べて、準備も終わらせて、

うちは今日も、朝練に行きます。









貴「おはようございまーす………」

誰かいるわけじゃないけど、挨拶はする。挨拶大事だよ！

ネットを張って、スポドリとタオルを準備して、みんなを待つ。

これがうちの日常。最近の部活は嫌だ。新しく入った宮瀬ちゃんに

手柄全部持ってかれるし、挙げ句の果てに、

「先輩、仕事言ってもしてくれなくてぇ」

ふざけんな。まあ、それをすぐ信じた馬鹿な主将もどうかと思うけど…






嫌だってのは、冗談で、とっても毎日楽しいよ。

だって、どんな風にあの子を潰そうか考える毎日ほど、

面白いものはないよね〜

ガラガラガラ

あっ、お姫様のお出ましだ。

妃「先輩、今日も妃奈の引き立て役お願いしますねぇ〜」

貴「はいはい。というか、早く着替えてこなくちゃ及川くん来ちゃうよ？」

妃「それぐらい知ってますよぉ〜」

そう言って、宮瀬ちゃんは、走っていった。




10分後………

ガラガラガラ

及「おっ、今日も準備完璧だね。いつもありがとう、“妃奈”。」

岩「ほんとだな、毎日すごいな。“妃奈”は」

妃「これぐらい、マネージャーとして当然ですよ！」

毎日毎日、妃奈、妃奈呼んで、もう聞き飽きた。

ほんとうざい。だからこそ、潰しがいがあるわけなんだけど……




及「ちょっと、A！いっつも妃奈にやらせてばっかじゃん。

仕事しなよ、前はちゃんとやってたじゃん。」

またこれかよ。やってるって言ってんだけどな〜

今日もこう言おう。

貴「だから、やってるよ。及川くん、しつこいよ。」

岩「お前が仕事してるの妃奈が入ってから見てないし、

妃奈も、仕事を押し付けられるって、泣いてんだぞ。」

岩泉くんは、そりゃ泣いた方を信じるよね。正義感の塊だもん。

貴「じゃあさ、私が今ここでなんでやってるって言ってるのに

信じてくれないの？って泣いたらどうする？」

及「Aが、今泣いたら嘘泣きだと思うから信じない。」

ほらね、見てもないのに先に泣いた方を信じる法則。


ガラガラガラ

貴「他の人が来たから、この話は終わりね。」

と言ってうちは外に出た。

限界…… 2→←設定でーす

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す