心配のデモクラシー ページ10
ママンは命が倒れたと知ると直ぐに布団などを用意した。
命は布団に寝かされ、今こそ静かに。眠っている。
「…どうしたのかしら。あの子が体調を崩すなんて。」
隣でビアンキが呟いた。
ビアンキにとって、命は弟のような存在だ。
やはり、心配なのだろう。
ビアンキだけではない。
あのランボでさえも、静かに寝転んでいる。
ママンも、命の横で付きっ切りだ。
「そろそろ、イタリアが恋しくなったのかも知れねぇな。」
いや…イタリア、と言うより兄貴か?
「…そう、かも知れないわね。命ちゃんは…まだ9歳、ですもの。」
ママンが命の髪を撫でて言った。
「…9歳、だったな。」
この後、ツナが帰ってくるまで空間は静かだった。
寝息と、布の音。
響く様に、際立った。
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悪林檎@べ、別にまた忘れた訳じゃ(((プロフ) - コメントありがとうございます。更新頑張りますね。『ロクデナシ』の解釈は多数あります。解釈は自由なので、全てが正解なのです。 (2015年2月17日 19時) (レス) id: a90f48484b (このIDを非表示/違反報告)
血染め猫 - 続篇、おめでとうございます。 「華鳥風月」の「ロクデナシ」とは太宰治の「人間失格」ですか?よく分からないので間違えていたらごめんなさい。 (2015年2月11日 18時) (レス) id: 88966f633c (このIDを非表示/違反報告)
??? - 続編、おめでとうございます! 更新頑張ってください。 (2015年2月3日 23時) (レス) id: 50a2222233 (このIDを非表示/違反報告)
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