Stress・Over kill ページ9
ママンに貰ったフルーツ牛乳を飲んでいる命。
先刻、ランボ達に連れて来られて昼飯を食べていた。
此処まで来る足取りはフラついていて
かなり危なっかしいものだった。
「風邪か、命。」
問いかけると虚ろなオッドアイと目が合った。
「あ…大、丈夫」
儚げに笑う命は、何だか不安気に見えた。
命の小さな体さえも、見上げる事になるこの体が憎らしい。
俺だって呪いさえ無ければ、その不安を取り除く事が出来るだろうか。
「無理すんなよ。」
そう言って、俺は命の膝に座るしか無かった。
ビンに入った黄色く濁った白の液体は、
初めからほとんど減っていない。
命は甘い物が好きだ。
特にフルーツ牛乳のような乳飲料と呼ばれるもの。
好物も飲めない程なのだろうか。
心配になって命を見上げると
「…っ」
ビクッと命の体が強張った。
「命？」
何が起きたのだろうか。
白い肌から更に色素が失せていく。
汗が伝い、唇が開いていく。
「ぃ、さ…」
掠れる様な声で呟かれた。
荒い息が繰り返される。
「おい、命！どうした、おい！」
緊張の様な、恐怖の様な。興奮の様な。
見開かれた目は、何も映さずに。
耐える様に瞼がキツく閉じられると、
命はビンを机に置いて
それから、そのまま。
倒れこんだ。
「命⁉おい！…チッ」
本当にこの体は使えない。
悔しいが、ママンを待つしかねぇ…
空気を吐くように、命の口は動いていた。
「に…さ、ん」
呟きは聞こえない事にした。
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悪林檎@べ、別にまた忘れた訳じゃ(((プロフ) - コメントありがとうございます。更新頑張りますね。『ロクデナシ』の解釈は多数あります。解釈は自由なので、全てが正解なのです。 (2015年2月17日 19時) (
レス) id: a90f48484b (このIDを非表示/違反報告)
血染め猫 - 続篇、おめでとうございます。 「華鳥風月」の「ロクデナシ」とは太宰治の「人間失格」ですか？よく分からないので間違えていたらごめんなさい。 (2015年2月11日 18時) (レス) id: 88966f633c (このIDを非表示/違反報告)
??? - 続編、おめでとうございます！ 更新頑張ってください。 (2015年2月3日 23時) (レス) id: 50a2222233 (このIDを非表示/違反報告)
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