外つ国の無意識学 ページ11
目を開けると、懐かしい部屋に居た。
本棚に囲まれ、高級な家具で満たされている。
いつの間にか伸びてしまった藍色の髪は、モノクロームのベッドで乱れていた。
なんだ、イタリアか。
命はそう思った。
アンティークの時計を横目で見ると、数字は２を指していた。
カーテンの無い部屋。加えて防音も完璧で或る此処で
昼か否かを確認する術は無かった。
ならば外に出れば佳い。
簡単な答えを導き出した頭は、体に起き上がる様命じた。
「っと……え？」
起き上がれない。
体が行動を拒否している。
いや、そんなはずはない。
だって意識はこんなに覚醒している。
何とか無理に起き上がって、ベッドに座る形になる事に成功した。
その時に気が付いた違和感だが、右脚に力が入らない。
如何しても左へ傾く形になってしまう。
「むきゅ…！」
変に声を上げて、命はベッドへ倒れこんだ。
もういい。起きない。
直後、ノックの音が飛び込んだ。
「命、起きているかい？」
九代目だった。
起きてる。そう返すと、扉は開いた。
「…おはよ…？」
「ああ、おはよう。大丈夫かい？」
「…立てない。でも、だいじょぶ。」
「そうか…元気そうで何よりだ。」
どうやら、倒れた命をリボーンが、ボンゴレ本部で命を休ませたい。
そう申し出たそうだ。
「…お腹すいた。」
「ああ、そうだね。何か食べようか。」
「…ん。」
「じゃあ、持ってきた方がいいかな。」
九代目は立ち上がって、ドアへ歩いて行った。
其れを見ていた命は、ドアが閉まると、部屋の隅を見た。
「にい、さ…？」
最近、兄の面影がちらつくようになった。
それも、綱吉の所為かもしれない。
彼は、兄の様な存在になってしまった。
無意識に、命自身が。
兄で塞ごうとした傷を、いつの間にか綱吉で埋めていた。
其れだけだのに。
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期末死にました(｡ŏ_ŏ)
命、勉強教えてください(T ^ T)
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悪林檎@べ、別にまた忘れた訳じゃ(((プロフ) - コメントありがとうございます。更新頑張りますね。『ロクデナシ』の解釈は多数あります。解釈は自由なので、全てが正解なのです。 (2015年2月17日 19時) (
レス) id: a90f48484b (このIDを非表示/違反報告)
血染め猫 - 続篇、おめでとうございます。 「華鳥風月」の「ロクデナシ」とは太宰治の「人間失格」ですか？よく分からないので間違えていたらごめんなさい。 (2015年2月11日 18時) (レス) id: 88966f633c (このIDを非表示/違反報告)
??? - 続編、おめでとうございます！ 更新頑張ってください。 (2015年2月3日 23時) (レス) id: 50a2222233 (このIDを非表示/違反報告)
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