男前オカンな彼氏が優秀すぎる。【岩泉一】 (ページ5)

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4話ページ5

次の日～。

さっき何とか、1時間目の授業を乗り切ったところ。

はじめがトイレに行った後すぐ、はじめに用があるっていうひとが来た。

同じバレー部の花巻くんっていって、同じ3年生なんだって。

頭ピンクで背も高いし、目立つよね…………たぶん。

花「おい、頭ピンクとか背でかいとか、見たまんまのこと思ってんじゃねーよ。」

『…あ、ごめんね。って…………』

今、声に出してはないんだよね？なんで分かるんだろ。

というか……はじめとか朱莉とかも。

はっ、まさか！

『花巻くん。私そんなに分かりやすい？』

花「おう。一瞬で分かる。」

うそ……

そんなに分かりやすいなんて知らなかった。

ポーカーフェイスになりたいな～。

花「無理だと思うぞー」

『……そうだ、はじめに用があるんじゃなかった？』

花「スルーかよ。ま、いいけど。
　
　岩泉にコレ、渡しといて。朝練のあと、間違って持ってっちゃって。」

そう言われて、タオルを手渡された。

『分かった。任しといて。って、あ！はじめおかえり～』

岩「あ、おう。」

花「なんだ、岩泉！わりぃ、頼む必要無かったな。コレ間違って持ってっちった。」

岩「お、花巻。いたのか。わざわざありがとな。 Aも、対応すんのとか面倒じゃなかったか？

　ありがとな。」

そういうと、はじめは二カッと笑って頭を撫でてくれた。

何だか、はじめに頭を撫でてもらうと安心するんだよね。

ついつい、笑顔になっちゃう。

すると、花巻くんが《信じられない》みたいな顔をして、こんな事を聞いてきた。

花「お前らさぁ、距離感おかしくね？」

岩「あ？おかしくねーよ？」

花「いや、おかしいからな！？近すぎるんだよ。ソーシャルディスタンス(社会的距離)すっ飛ばして

　もう密接距離だぞ？そこまで近いと付き合ってるとしか……」

そこで花巻くんはハッとしたような顔でガン見してきた。

え、やだ、何なんだろう。こわーい。

あ、まさか……

『はじめ、言ってなかったの？』