男前オカンな彼氏が優秀すぎる。【岩泉一】 (ページ17)

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15話ページ17

～過去編～

さっきはじめが言った通り、付き合い始めたのは夏休みがおわったあと。

でも、私がはじめを好きになったのは夏休みの前から。

どこが好きって、男前で、こんなめんどくさい人間も相手にしてくれて、見た目より怖くないとこ。

岩「俺見た目怖いか？」

松「及川のせいで機嫌が悪い時は最高に怖い。気が小さいやつならすぐ泣くぞ」

及「え、まっつんちょっと！？」

『たしかに。ときどき真っ黒いオーラ出してることある。』

岩「そのことについては黙れ」

…………話をもどそっか。

2年生では違うクラスだったけど、委員会が同じだったんだよね。

及「ちなみになんの委員会？」

『花壇の整備とかするとこ』

花「まじか…花壇？岩泉が!?」

話し合いのときにはペンと消しゴム貸してくれたり。

水やりのときは水ぶちまけたら何とかしてくれたし、転びそうなところを支えてくれたり。

花「何とかしてくれたって、何をどう助けてくれたんだ？」

『タオルでふいてくれたり、ジャージ貸してくれたり』

松「用意周到かよ」

で、まぁまぁ仲が良いっていう距離感で夏休みに入った。

もちろん朱莉…あ、友達と遊んだりはしてたよ。

でもはじめに会って話したいなってはおもってた。

浴衣着てお祭りもいったんだけど、はじめに見てほしいとかもおもった。

花火を見ても、一緒に来たかったなって。

及「ちなみにその時岩ちゃんは、及川さんとお祭り中でした～」

花「俺と松川もいたからな。岩泉すげーはしゃいでたよな。」

松「及川の世話でそこまで楽しめてもないだろ」

夏休みが開けてしばらくして、委員会があったでしょ？

で付き合い始めた。

及「いやいやいやいや」

矢「肝心なところ飛ばしてますって」

…………あー。

その日の委員会のときに告白された。

そしたらもう付き合うしかないでしょ？

矢「岩泉さん、ずいぶん思い切ったことしたんですね……」

岩「自覚したらすぐ言いてーんだよ」

花「うわめっちゃイケメン」