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あの日、領収書を渡しに全力疾走して、大森さんにドキドキして、たけるが来て、

大森さんの後ろ姿を何も言えず見送ったあの日。

あの日からだいぶ日が流れて、あれから一度も彼は店に来なかった。


しょうがないか。
あんな所を見られてしまったし。






あの後コンビニで待っていたたけると合流して、いつも通り私の家で一晩過ごした。


たけるが突然、

「さっき客いたね、あの時間に珍しい」

と言ったから、大森さんだとすぐ気づいた。


A「え」

たける「すれ違った」

A「そうなんだ」

たける「知り合い?」

A「なんで?」

たける「ちょっとこっち見てた感じがしたから」

A「、、勘違いじゃない?」

たける「そ?まぁ気にしてないけど」


私が気にしてるのはそんなことじゃないんだけどな
あなたは何も気にするタイプじゃないから、どうでもいいことかもしれないけど


なんて口から出かかった言葉を飲み込んだ



最近は彼といても息が詰まる

前はあんなにときめいていたのに

いつから私はこんな感情になっていたのだろう


早くまた大森さんの持っているキラキラに触れたい
あぁ私、とっくに大森さんに引かれていたんだな、きっと。


彼が放っている、あのキラキラが恋しい。




たける「ね、A?もっかい、、いいよね?」

A「え?」

たける「久しぶりだし、いいじゃん」


有無を言わさず触れてくるその手に、もうキラキラは見えなかった。







何度も何度もあの日のことを思い出しては、なんで大森さんを追いかけなかったんだろうと後悔している。

もう会えないのかな?
会いたいな
一言でいい、また商品を探しに来てくれるでもいいから
会いたい



今日は休みで、久しぶりに一日何もやることがなくて、
一人あの日のことを後悔しながら、お酒に溺れている。



「あーもう無いや、買いにいこうかな」


いつの間にか空になっていた冷蔵庫を閉じて簡単に身支度をする。

駅も近いしコンビニも近い。

今日の私は感傷に浸っている、
この感情から抜け出せる気がしない。

いろんなことがどうでもいい。







「あれ、、店員さん、、?」

なのに、なんでこうなるんだろう。

コンビニなんて来なければ良かった。








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設定タグ:Mrs.GREENAPPLE , ミセス , 大森元貴   
作品ジャンル:タレント
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りょう - 更新されてませんけど大丈夫そうですか?待ってますね。 (1月31日 21時) (レス) @page13 id: 375cb0b8af (このIDを非表示/違反報告)
桃花 - 続きみたいです! (1月21日 4時) (レス) @page13 id: 868183d093 (このIDを非表示/違反報告)
Ury(プロフ) - にんじんさん» コメントありがとうございます^^すごく嬉しいです!マイペース更新ですが、また見に来ていただけたら嬉しいです!頑張ります!ありがとうございます♡ (7月12日 3時) (レス) id: 2408a3a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
Ury(プロフ) - 涼さん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいです^^マイペース更新にはなりますが、また見に来ていただけたら嬉しいです。ありがとうございます♡ (7月12日 3時) (レス) id: 2408a3a2f9 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - コメント失礼します。とても好みの作品で思わずコメントさせていただきました!!更新楽しみに待ってます! (7月12日 2時) (レス) id: 8255846dd5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ury | 作成日時:2023年2月22日 0時

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