委員長 ページ37
朝のHRが始まって、相澤先生の口から出たのは昨日の戦闘訓練のことだった。それで出久と爆豪のことを軽く注意した。そのことに爆豪は唇を噛みながらも素直にはいと答えた。そして相澤先生が注意というより、説得するような口振りで言うことに出久は力強い表情ではい！と答えていた。
「…さて、HRの本題だ。急で悪いが今日は君らに…」
その言葉に皆は緊張する表情でゴクリと唾を飲んだ。
臨時テストでもするのだろうかと恐らく皆は思ったのだろう。
まあ俺もそうなんだけど。
だが予想は外れてその内容はいかにも学校らしい、委員長を決めてもらうとのことだった。
そのことに皆はホッとして委員長やりたい！！と元気に、そして一斉に手を挙げた。
「…ん？A、お前はやらねえの？」
俺が手を挙げていないことに気がついたのか、隣の瀬呂が声を掛けてきた。
…いや気づいたというか、挙げてないの俺だけっぽいけどな。
「いや、俺そういうの面倒臭いから嫌なんだよな」
「…へー」
なんて適当な返答なのだろう。聞いてきたのはそっちなのに…。
「静粛にしたまえ！！…多をけん引する責任重大な仕事なんだ。
…だからこれは、投票で決めるべき！！」
飯田が真剣な表情で言った筈の、その飯田も手を挙げていた。(ちなみに飯田とはもう自己紹介をした)
その意見に皆は自分に入れると言い張っていた。まだ入学してからあまり日が経ってないのもあるのだろう。
…あー、俺誰に入れよう。
＊
投票が終わって黒板にその結果が書かれた。1番左上にあった名前はなんと俺だった。しかも投票数は…
「は？3票！？」
皆が手を挙げて目立つ中、はっきりと面倒臭いと告げていたのに関わらず、1番多い出久と同じ票数だった。
「誰が俺に入れたんだよ？！」
周りを見渡しているとニヤニヤしている奴が3人程いた。
「おい俺に入れたのお前らだろ。まじぶっ飛ばすぞ」
「だはははは！バレた！！？」
上鳴、切島、瀬呂は腹を抱えながら笑っていた。俺はそんな3人を無視して出久へと目を向けた。
「出久、俺はやりたくねえからお前やれよ」
「え？でもAは…」
「いいから！頼んだわ」
反論は聞かないでガタッと大きな音を立てるほど大雑把に座った。
「でもA君、皆の意見を尊重しなくては…」
「あーうるせえ嫌だってーの！」
全力で拒否ったところ、やっと飯田は諦めてくれた。そして出久が委員長で八百万って言う人が副委員長となって幕を閉じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 411人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ななな - やっばい。ヤンデレ可愛すぎかよおおおおおおお！！更新停止中かよおおおおおお(泣) (2019年9月12日 20時) (
レス) id: eb9d7d52b6 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ - やばいヤンデレデク無茶苦茶タイプ (2019年8月23日 14時) (レス) id: 76efca60e0 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月14日 19時) (レス) id: 57d4f6c443 (このIDを非表示/違反報告)
(･ω･)(プロフ) - ゼロさん» まあ、これからまたどういう展開になっていくのかをぜひお楽しみくださいー！ (2019年5月25日 23時) (レス) id: 40f7b4a37b (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - な、なんだってー！ (2019年5月23日 16時) (レス) id: 75173a0bdb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：(・ω・) | 作成日時：2019年4月6日 23時
