作戦 ページ28
「…ぇ、えと、ぁのっ…さ、作戦！考えない！？」
「…あ、うん。お前喋れんのか」
そう言うとガビーン！という擬音が付きそうなほどショックを受けているように見えた。
「あー、悪い。そんな悪気があるつもりじゃなかった…でもそうだな。作戦考えよう」
そして俺達は作戦を考え始めた。絶対に俺達ヴィランチームが勝てる方法を。
＊
『屋内対人戦闘訓練開始＿＿！！！』
「っし、突入するか！」
「うん、窓から行こうよ」
「そうだな」
ヒーロー側の俺達は窓からひっそり入った。おれは頭が悪いからまだ成績優秀だと思う隣の耳郎ってヤツにそういう作戦とか任せることにした。
A達がいつ奇襲してくるのかわからないため、慎重に道を歩いていく。
「…なあ」
「何？」
「全然奇襲して来なくね？つーことは核兵器の所で待ち構えてんのかな」
歩きながら真剣に話す。
「うん、多分そうかも。全然歩いてる音とか聞こえてこないし」
ずっと耳たぶのイヤホンを壁に付けながら歩いていたようだが、敵側の反応も何もなかったようだ。
何を企んでいるのか恐れながらもずっと足を運んでいると、ついに核兵器があると思われるドアを見つけた。
だがそのドアには1つおかしな点がある。
それは、鎖でぐるぐるに巻かれて封鎖されていることだ。
「…ちょ、何コレ！？入れないじゃん！！」
目が飛び出るのではないかと思うほど驚く。
隣の耳郎は顎を手で支えて考えるような仕草をした後、「あっ」と声を上げた。
「え？何？？」
「…多分、核兵器の部屋の中にすら入れさせないように鎖で封鎖したんじゃない？ほら、そしたら制限時間切れになるし」
「あ、なるほどー…ってそれまずくね！？」
俺は非常に焦った。
…馬鹿な俺でも理解したのだ。俺の個性は帯電…つまり電気だ。でも鎖は金属だから電気を当ててもただ鎖に電気が通るだけ。だから俺の個性じゃどうすることもできないのである。
だから、あと一つの希望は…
「…耳郎！お前個性でなんとか出来ねえ！？」
隣のヤツにしかないのだ。
「…ウチも、無理かも」
「えっまじ！？」
「ウチの個性は衝撃音を流すこと…だけどまだ物を壊すほどの衝撃音は出せない」
絶望的だった。
するとどこからがバサバサっと翼の音が聞こえてきて、振り向くとそこには大量の鳩が迫ってきていた。
それを見た耳郎は何故か逃げ出した。
はは、なんで鳩ごときで…。
なんてそんな考えを持っていた俺が馬鹿だったのだ。その後大変酷い目にあった。
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ななな - やっばい。ヤンデレ可愛すぎかよおおおおおおお！！更新停止中かよおおおおおお(泣) (2019年9月12日 20時) (
レス) id: eb9d7d52b6 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ - やばいヤンデレデク無茶苦茶タイプ (2019年8月23日 14時) (レス) id: 76efca60e0 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月14日 19時) (レス) id: 57d4f6c443 (このIDを非表示/違反報告)
(･ω･)(プロフ) - ゼロさん» まあ、これからまたどういう展開になっていくのかをぜひお楽しみくださいー！ (2019年5月25日 23時) (レス) id: 40f7b4a37b (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - な、なんだってー！ (2019年5月23日 16時) (レス) id: 75173a0bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(・ω・) | 作成日時：2019年4月6日 23時
