敵(ライバル) ページ16
「え？付き合ってないよね？」
僕が答えるのが予想外だったのか、皆が一斉に僕の方に向いた。反論しようとしていたAも口を開けたまま驚いている。
「…だから、てめぇは突っかかってくんなって…」
「だって本当のことでしょ？僕は正直なことを言ってるだけだよ」
「それにさ、いい加減そんな悪ふざけはやめなよ。さすがに度が越えてるんじゃないの？？」
自分でも自覚するほどの冷めた目をして言った。皆…特にかっちゃんは、驚きで目を見張っていた。たしかに僕がここまでかっちゃんにはっきりと言ったことはなかったから…そして、こんなこと言い返されるなんて思ってはなかっただろうからね。
それほど僕は、Aを取ろうとする君が嫌いなんだ。
「…A、もう着替え終わったよね。グラウンド行こう？」
「あっうん、そ、そうだね」
Aの腕を強く掴みながら廊下に出た。最初に「いたっ」なんて強く掴みすぎたせいか、痛みで声を上げていたけど気づかないフリをしてただ歩き続けた。
ねぇ、言っとくけどAも悪いんだよ？勝手にかっちゃんとたくさんくっついるんだから。
「(…だから僕がAに沸くうじ虫共を、振り離さなきゃ)」
一方まだ着替え続けている人達は、
「…な、なぁ。俺達何を見せられてたんだ一体」
「なーんかすっげぇ修羅場を見せられたような…」
「てかあいつめっちゃ暴れてるし！おい皆であの…名前わかんねぇ！とりあえず抑えろ！！」
上から…瀬呂、切島、上鳴がまだ何も高校生活に関しては何にも始まってはいないのに、やつれた顔をしながらそう言った。
だがその後上鳴が指をさした"あいつ"を、周りの人達が協力して押さえつけた。
押さえつけられた…爆豪は、
「(あのクソナード許さねぇあれが本性だないやもっと裏があるはずだぜってぇ暴き出してぶっ殺シテAを奪ってそんで…！)」
緑谷に対して異常な怒りを覚えていた。
＊
「…な、なぁ出久〜？」
「…何？」
「いや、ナンデモナイデス」
グラウンドに一番乗りにたどり着いた俺達は、とても気まづい雰囲気になっていた。つまり出久が激おこ状態なのである。
つーか俺なんかした？…とりあえず謝るか。
「あのー出久、その…なんかごめんな？」
いつもの出久だったらこれで、「しょうがないな〜」とか言って何故かデレデレになりながらゆるしてくれるのだが、
「…僕が怒ってる理由わかってるの？」
…まずい、これはすっげぇ怒ってる。Aは体を身震いさせた。
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ななな - やっばい。ヤンデレ可愛すぎかよおおおおおおお！！更新停止中かよおおおおおお(泣) (2019年9月12日 20時) (
レス) id: eb9d7d52b6 (このIDを非表示/違反報告)
しいたけ - やばいヤンデレデク無茶苦茶タイプ (2019年8月23日 14時) (レス) id: 76efca60e0 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月14日 19時) (レス) id: 57d4f6c443 (このIDを非表示/違反報告)
(･ω･)(プロフ) - ゼロさん» まあ、これからまたどういう展開になっていくのかをぜひお楽しみくださいー！ (2019年5月25日 23時) (レス) id: 40f7b4a37b (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - な、なんだってー！ (2019年5月23日 16時) (レス) id: 75173a0bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(・ω・) | 作成日時：2019年4月6日 23時
