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「やっぱうまいなぁセンラの飯。」
「当たり前やん?センラはこの船のコックやで〜?」
いつものように木製のテーブルを囲んで豪華な食事。
俺の隣には黙々と飯を食べるA。
顔が小さいから頬に飯を詰め込んでいる様はまるで
「ハムスターやん。」
「坂田うるさいし。」
ちょっと突っ込むとそっぽ向いてまた食べ進める姿に
こう、心が揺らぐというか。
もうウサギとハムスターの混合体やで。
かわいい。
「坂田、お風呂入る。」
「一緒に入るか?!」
「黙れ変態」
・
お風呂上りに夜風に当たるために甲板に出ると
Aが後ろからついてきていた。
「どうしたの坂田。」
「体が火照ってるから冷やしに来たんよ。
Aは体冷えるから中はいっとき?」
そう言うと頬を膨らまして
「むっ、…一緒にいるもん。」
なんて赤くなるものだから撫でたくなる。
となりをポンポンとたたくと
「へっくし…」
「わっ、もう…だから言ったんやで?」
なんて、コートを肩にかけて引き寄せる。
心配になって温めるように抱きしめると
だんだんとAの体も温まってきた。
「あったかい、…。」
恥ずかしさもあるけど
やっぱり二人でいるときは落ち着く。
・
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山犬 - 面白いです!はまっちゃったかも……頑張ってください!! (2017年8月7日 17時) (レス) id: 0a1d25e071 (このIDを非表示/違反報告)
孤黒 - 好きです!はい。これからも応援していますよ! (2017年7月24日 19時) (レス) id: 2a7062127e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかば | 作成日時:2017年5月23日 22時