3 ページ10
・
「たーだいまー！」
もうすぐご飯ができるぐらいに
タイミング良く帰ってくるのが
二番目のお兄ちゃん
大介兄ちゃんです。
ちなみに夜ご飯は辰哉兄ちゃんと康二兄ちゃんが作ってくれます。
意外とこれが美味しいんです。
この話はまたいつか。
康二兄ちゃんだけでもかなりうるさいのですが
大介兄ちゃんがいるともっと我が家は騒がしくなります。
「いい匂いがするー！これはもしや…」
だけど大介兄ちゃんの一言で
家の中に笑顔が広がることも
また事実なのです。
「ねえラウールこれ見て」
「きゃはは！なにこれー」
もちろん僕もそのうちの一人。
落ち込んでいたり
悩んでいたりした時には
いつも笑顔にしてくれます。
亮平兄ちゃんを元気づける係の僕ですが
大介兄ちゃんには敵いません。
「大介！そんなことしないで手伝って」
「はーい…」
たまにこうやってお兄ちゃん達に言われたりしていますが
それでも大介兄ちゃんは
こっそりアイコンタクトをとって
楽しそうにするのです。
「ラウールの笑顔はみんなを幸せにするよ」
なんて言ってくれますが
僕は大介兄ちゃんの明るさと元気が欲しいと思っていて
そんな大介兄ちゃんのことが大好きなのです。
「ただいま」
「照兄ちゃんおかえり！」
ご飯もお風呂も終わって
寝る準備をしている頃に
バイトから帰ってくるのが照兄ちゃんです。
「良い子は寝る時間だろー」
照兄ちゃんは筋肉がすごくて
僕が走って飛びついても
びくともしません。
「わ、なに、恥ずかしいんだけど！」
なんなら笑顔のまま
僕を軽々とお姫様抱っこして階段を上り
僕の部屋のベッドまで連れていってしまうのです。
「でね、その子がね…」
「なにそれ、超おもしろいじゃん」
そのまま僕はその日のお話をたくさんします。
特大ニュースから小さな出来事まで
照兄ちゃんはにこにこしながら
なんでも聞いてくれるのです。
「ねえ今度タピオカ連れてってよ」
「ちゃんとラウールが寝たらな」
そして僕が眠くなってくると
そっと目の上に手を置いて
落ち着いて寝れるようにしてくれるのです。
「おやすみ、ラウール」
いつもお話を聞いてくれてありがとう。
そしてそんなお父さんみたいな照兄ちゃんのことが
僕は大好きです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 968人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuki(プロフ) - リクエスト失礼します。翔太くんがストーカー被害にあい、心配をかけまいと誰にも相談できず、結果、体調を激しく悪化&怪我をしてしまう→涼太くんが助ける話をお願いします。 (2020年6月15日 1時) (
レス) id: 3f1312ed68 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - 桜餅さん» リクエストありがとうございます。阿部ちゃんメインのお話でよろしいでしょうか？ (2020年4月25日 0時) (レス) id: c7b838e2cf (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ありがとうございます。また書いて頂けると嬉しいです。 (2020年4月24日 7時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - リクエスト失礼します！元々熱があって、弱っているところでさらに夜中に発作がでてしまい、苦しんでいるところにさっくんとふっかが飛び起きて駆けつけて看病する話がみたいです！文章下手ですいません…おねがいします！ (2020年4月23日 14時) (レス) id: 0d1b3f2f8c (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 翔太くんの小さい頃のエピソードが読みたいです。 (2020年4月10日 10時) (レス) id: 3ca86cd523 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きき | 作成日時：2020年3月18日 22時
