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結構食べたねなんて話していれば急に電気が切れ
それを合図として一斉にみんなが歌い始めた。
「「「はっぴばーすでーとぅーゆーー！」」」
ふっと蝋燭の火を消せば現れたのは大きなイチゴのケーキ。
「これももしかして…」
「涼太兄ちゃんと俺とラウール！」
「まじですげえな」
「あ、ちょっと待ってて」
これどうやって食べんの？
ってケーキにしか目がいかない俺を翔太が止めてどっかに行ってしまった。
「はいこれ、俺らみんなから」
戻ってきた翔太から手渡されたのは両手で持てるほどの大きな箱。
「開けていいの？」
俺らもまだ実物見てへんねんなー
なんていう声を背中にラッピングを剥がせば出てきたのは
「マッサージクッション？」
「そう、在宅だから座りっぱなしでしょ？」
「ちなみに提案したのは蓮！」
「なんか前に腰痛いって言ってたの覚えてたから」
「え、聞いてたの？うれしいありがとう」
ちゃんと考えてくれたことにお兄ちゃん嬉しいよ…
「あとこれも」
「なにこれ」
プレゼントに感動していれば
包装もされていないホットアイマスクを渡された。
「お金余ったから」
「一緒に使ってってことで！」
「そんな雑な扱いなのこいつ！？」
でもどれももらって嬉しいものだからすごくありがたい。
こういうときちゃんとしたものをくれるのは
俺の教育のおかげかな。
「ケーキ好きなの選んで」
俺がプレゼントをもらっている間に
涼太がケーキをみんなの分をわけていてくれていたので
“Happy Birthday 辰哉兄ちゃん” と書かれたプレートがのったお皿を取る。
「これも涼太が作ったの？」
「本職ですから」
これまた主役からなんて言われるもんだから
一番にケーキを口にする。
「うま！え、めっちゃうまい！」
「ふふ、よかった」
料理から飾り付けやらプレゼントまでもらって
ほんとうにありがとうと締めようとすれば
まだちょっと待って！と康二。
こればかりは誰も何も知らなくて
なになに？なんてみんなの注目が集まる。
「辰哉兄ちゃん、いつもありがとう」
そういって康二の手の中にあったのはアルバムだった。
中を見るといつの間に撮られていたのかわからない写真がいっぱい。
俺の写真や愛する弟たちのいい写真まで。
「俺写真撮るのが好きやから、ちょっとずつ溜めててん」
と照れ臭そうに言う康二を思いっきり抱きしめてやった。
「みんな今日はありがとう」
こんないい弟たちを持てて
俺は世界一幸せ者だ。
『思い、慕う』 fin.
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yuki(プロフ) - リクエスト失礼します。翔太くんがストーカー被害にあい、心配をかけまいと誰にも相談できず、結果、体調を激しく悪化&怪我をしてしまう→涼太くんが助ける話をお願いします。 (2020年6月15日 1時) (
レス) id: 3f1312ed68 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - 桜餅さん» リクエストありがとうございます。阿部ちゃんメインのお話でよろしいでしょうか？ (2020年4月25日 0時) (レス) id: c7b838e2cf (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ありがとうございます。また書いて頂けると嬉しいです。 (2020年4月24日 7時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - リクエスト失礼します！元々熱があって、弱っているところでさらに夜中に発作がでてしまい、苦しんでいるところにさっくんとふっかが飛び起きて駆けつけて看病する話がみたいです！文章下手ですいません…おねがいします！ (2020年4月23日 14時) (レス) id: 0d1b3f2f8c (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 翔太くんの小さい頃のエピソードが読みたいです。 (2020年4月10日 10時) (レス) id: 3ca86cd523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2020年3月18日 22時
