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誕生日パーティー当日。
「洗濯物干さなきゃ」
「僕がやっておくから！」
「あ、食器洗わないと」
「キッチンのことは俺がするから」
「掃除機かけた方がよくない？」
「柄にもないことすんなって」
カレンダーにもはっきり書いてあるし
自分の誕生日だと覚えているであろう辰哉兄ちゃんは
これから何が行われるのか薄々分かっているみたいで
なかなか家から出て行ってくれない。
何がそんなに嫌なのか知らないけど
早く行ってほしいなと思えば大介兄ちゃんが動いてくれた。
「はいはい、今日は照と休日を楽しんでください！」
無理やり辰哉兄ちゃんの背中を押せば
観念したのかようやく玄関へ向かった。
「じゃあ、楽しんで！」
玄関で全員でお見送り。
夕方まで帰ってくんなよー
なんて言えば
ちょっと翔太兄ちゃん！なんて康二に後ろから叩かれる。
主役が家から出ていけば
ここから俺らは大忙し。
「康二、買い物行こっか」
「おん！あ、ラウも行く？」
「いく！」
ご飯は涼太たちに
家のことは亮平や蓮に任せて
俺と大介兄ちゃんで近所のショッピングモールへ。
「早めに帰ってきてね」
「大丈夫、いってきます」
心配症な亮平の言葉を背に受けて俺らも外へ出る。
お店に行けばすぐにお目当てのものが見つかった。
「あ、これじゃん！」
「写真送っとこうぜ」
プレゼントはみんなでお金を出し合って買うのがお決まり。
もちろん社会人が出す割合が圧倒的だけど。
少し余ったお金でもう一つプレゼントを追加して
亮平の望み通り直帰すれば
家の中は甘くていい匂いがしていた。
「ただいまー」
「この匂いはケーキでやんすね！」
「見て見て、もうできるよ！」
ドタバタと走ってきたラウールに迎えられてリビングへ行けば
大きなイチゴのケーキがテーブルに鎮座されていた。
「蓮も手伝ったの？」
残ったイチゴや生クリームをつまみ食いする蓮に聞けば
食べる専門だよね
と涼太からの言葉に納得する。
亮平もケーキは食べれないし…と思っていれば
イチゴもーらい！なんて伸びる亮平の手。
悔しいので俺もイチゴを食べてやる。
一個だけだよ
という涼太の声に適当に返事をしつつふと家の中を見れば
行く前にはなかった飾りが。
「あれ、これ…」
「俺と蓮とラウールでやったの」
「やっと気づいてくれたね」
折り紙で作られた色とりどりの飾りはパーティーにうってつけで。
辰哉兄ちゃんを祝う準備は着々と進んでいき
気づけばあっという間に夕方になっていた。
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yuki(プロフ) - リクエスト失礼します。翔太くんがストーカー被害にあい、心配をかけまいと誰にも相談できず、結果、体調を激しく悪化&怪我をしてしまう→涼太くんが助ける話をお願いします。 (2020年6月15日 1時) (
レス) id: 3f1312ed68 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - 桜餅さん» リクエストありがとうございます。阿部ちゃんメインのお話でよろしいでしょうか？ (2020年4月25日 0時) (レス) id: c7b838e2cf (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ありがとうございます。また書いて頂けると嬉しいです。 (2020年4月24日 7時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - リクエスト失礼します！元々熱があって、弱っているところでさらに夜中に発作がでてしまい、苦しんでいるところにさっくんとふっかが飛び起きて駆けつけて看病する話がみたいです！文章下手ですいません…おねがいします！ (2020年4月23日 14時) (レス) id: 0d1b3f2f8c (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 翔太くんの小さい頃のエピソードが読みたいです。 (2020年4月10日 10時) (レス) id: 3ca86cd523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2020年3月18日 22時
