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亮平が発作を起こした。
幸い薬のおかげで大事には至らなかったんだけど
やっぱり兄としては弟の苦しそうな姿を見るのは辛い。
照に運んでもらって部屋で寝ている亮平を見る顔は
辰哉兄ちゃんも翔太も照も多分俺もみんな
同じような顔をしている。
悔しい
その一言に尽きた。
亮平が少し前から勉強に時間を費やすようになったことは知っていた。
いや前からずっと勉強はしていたけど
勉強しかしないようになった。
そして亮平のことだから
勉強に集中し過ぎてしまうことも知っていた。
それなのに
俺は亮平に声を掛けることをしなかった。
「最近部屋に篭ってばっかりだったの、わかってたんだけどな」
「俺がバイトから帰ってから寝る時間にもまだ電気点いてた」
「俺なんかもう少しちゃんと言っとけばよかった…」
やはりみんな思っていることは同じようで
罪悪感が隠しきれていない。
とは言え無理をしたという非は亮平にもあるわけで
目を覚まして落ち着いたら釘を刺しておこうということに。
「辰哉兄ちゃんはダメだよ、怒りだすから」
「ごめんって翔太、あれは俺が悪かった」
「亮平なら大介兄ちゃんが適任じゃない？」
「俺でやんすか〜、よし、ビシッと言ってやんよ！」
「「「だからそれはやめて」」」
なんて一人部屋で成人男性4人がわーわー言っていればそれなりにうるさいわけで
亮平も騒がしさに目が覚めたみたい。
「おっ、亮平、わかる？」
「…むりしすぎました。」
俺が話しかければ開口一番にそう言うもんだから
思わずみんな笑ってしまう。
「素直でいい子だねー、誰かと違って」
「辰哉兄ちゃん、それ言ったら翔太兄ちゃんにまた嫌われるよ」
「もう知らねーぞ」
「にゃはは！翔太拗ねちゃってんじゃん」
そんな俺らのやりとりに笑みを浮かべる亮平。
ふと時計を見ると時刻は10時を過ぎていて
明日からまた仕事だしそろそろ降りなきゃなあって思った頃に
タイミングよく涼太が登場。
「順番にお風呂入ってね」
「もうそんな時間か」
「よし、じゃあ亮平しっかり寝ろよ」
明日も休みがよかったあ…
なんて口々に文句を言いつつ立ち上がれば聞こえてきた弟の声。
「みんな…いっちゃうの？」
それは亮平から聞き慣れない言葉で
俺も含めて全員が少しの間フリーズしたほど。
だけど滅多に甘えてくれない亮平がくれた
千載一遇のチャンスをものにしないはずがなくて。
「俺ここで寝る！」
喜んでと言わんばかりに俺らは朝まで居座ることにした。
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yuki(プロフ) - リクエスト失礼します。翔太くんがストーカー被害にあい、心配をかけまいと誰にも相談できず、結果、体調を激しく悪化&怪我をしてしまう→涼太くんが助ける話をお願いします。 (2020年6月15日 1時) (
レス) id: 3f1312ed68 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - 桜餅さん» リクエストありがとうございます。阿部ちゃんメインのお話でよろしいでしょうか？ (2020年4月25日 0時) (レス) id: c7b838e2cf (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ありがとうございます。また書いて頂けると嬉しいです。 (2020年4月24日 7時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - リクエスト失礼します！元々熱があって、弱っているところでさらに夜中に発作がでてしまい、苦しんでいるところにさっくんとふっかが飛び起きて駆けつけて看病する話がみたいです！文章下手ですいません…おねがいします！ (2020年4月23日 14時) (レス) id: 0d1b3f2f8c (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 翔太くんの小さい頃のエピソードが読みたいです。 (2020年4月10日 10時) (レス) id: 3ca86cd523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2020年3月18日 22時
