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「お疲れ様でした」
休日ということもあり
いつもよりお客さんが多くて長引いてしまったな
なんて思いながらお店を出る。
みんなはどうしてるだろうか
明日は学校もあるし学生はもう寝てるかな
それか大介と康二を筆頭に騒がしくしてるかもしれないなあ。
と呑気なことを考えながら家に帰った俺は
玄関の扉を開けて驚いた。
家が気味悪いほどに静かなのだ。
「ただいまー…」
家の電気は点いていたので
まだ寝ているわけではないはずだが
声が返ってこないことに幾分違和感を覚える。
「…まさか、ね」
最悪の事態も頭によぎりながら恐る恐るリビングのドアを開ければ
食卓に座る辰哉兄ちゃんと大介兄ちゃん。
なんだ、なんともなかったじゃんと安心はしたものの
なんだか様子がおかしい兄たちに声を掛ける。
「辰哉兄ちゃん？」
「…ああ、涼太、おかえり」
顔を上げた辰哉兄ちゃんはどこか思い悩んでいる様子で
大介兄ちゃんに事情を聞こうと目を向けると
少し気まずそうにしながら俺に座るよう促しました。
「…あのね、涼太…」
大介兄ちゃんがぽつり、ぽつりと話してくれた内容は
今までではありえないような話で
思わず辰哉兄ちゃんに怒鳴ってしまった。
「なんでそんなこと言ったの！」
「ちょ、涼太、」
「俺だって本心で言ったわけじゃねーよ…」
「じゃあどうして迷惑だって、！」
辰哉兄ちゃんが本当に迷惑だと思っていたわけではないことは
俺はもちろん翔太だってわかっている。
だけど辰哉兄ちゃんが言った言葉は
翔太の心を閉ざすには十分な力を持っていて。
「俺も照も翔太のとこ行ったんだけどダメだった」
「ごめん、俺、長男失格だ…」
でも頭を抱えて落ち込む辰哉兄ちゃんを見ると
いつもみんなのことを任せすぎていたのかもしれないと俺自身も反省。
「…いや、ごめん、俺も言いすぎたね」
「みんな疲れてたんだよ、きっと」
「そう…かな」
随分と弱々しくなってしまった辰哉兄ちゃんを見て
ここからは俺の出番だなと意気込む。
「翔太は任せて。それまでに辰哉兄ちゃんは気持ちを落ち着けること」
「仲直りしよ、みんなで！」
翔太をなんとか説得してまた元の家族に戻すこと
それが俺に課せられた課題となった。
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yuki(プロフ) - リクエスト失礼します。翔太くんがストーカー被害にあい、心配をかけまいと誰にも相談できず、結果、体調を激しく悪化&怪我をしてしまう→涼太くんが助ける話をお願いします。 (2020年6月15日 1時) (
レス) id: 3f1312ed68 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - 桜餅さん» リクエストありがとうございます。阿部ちゃんメインのお話でよろしいでしょうか？ (2020年4月25日 0時) (レス) id: c7b838e2cf (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ありがとうございます。また書いて頂けると嬉しいです。 (2020年4月24日 7時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - リクエスト失礼します！元々熱があって、弱っているところでさらに夜中に発作がでてしまい、苦しんでいるところにさっくんとふっかが飛び起きて駆けつけて看病する話がみたいです！文章下手ですいません…おねがいします！ (2020年4月23日 14時) (レス) id: 0d1b3f2f8c (このIDを非表示/違反報告)
アイ(プロフ) - 翔太くんの小さい頃のエピソードが読みたいです。 (2020年4月10日 10時) (レス) id: 3ca86cd523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2020年3月18日 22時
