名探偵、動きます ページ8
side：yellow(長尾)
臨時で来たところで座る席なんかないから、授業中はみっちーのクラスの外でこっそり待機。女の子たちが席譲ってくれそうやってんけど、自分の都合でってのも申し訳ないし。
ははーん。
みっちーの視線が明らかにあの女の子に注がれている。これ、大吾くんに入れ知恵されてなくても分かるくらい分かりやすいで。
他の女の子たちは分かりやすいくらいみっちーに夢中。思ってた通りやけどやっぱモテるんやな。
「 はーい、では文化祭の実行委員を決めます 」
担任の先生の声。
ざわざわとするクラス。
みっちーは寝ている。←
「 んー、一応聞いとくな。やりたい奴いるかー 」
「 はい 」
誰もやりたがらないし立候補もしないと思ってたけど、誰かが挙手をした。すごいな、これで女子の方は決まりやん。
「 おお、じゃあA頼む。おら男子ー、誰かやってくれよ 」
男子があからさまにソワソワしだした。さてはあの女の子モテるな。確かに、少し見ただけでも顔は整っているし髪も綺麗 ─ 男子は放っておかへんわ。
…… でもちょっと待ってや？( )
さっきみっちーが見てた女の子、って ──── あの子やん！！！！
ってことはあの美少女が道枝駿佑を惚れさせた子なのか？！←
やとしたらみっちー、これはチャンスやで！
みっちーの方を見れば、気持ちよさそうに眠っていた。だー！何してんねんこいつ！！
「 いないのか？なら推薦にするぞー 」
あーもう！推薦になってもうたやん。男子が可愛い子の元に自分たちにとって勝ち目のないイケメンを送り込むわけないし、逆に女子は美少女に取られる危機感で送り込むわけが無い。つまりみっちーが推薦される可能性はゼロ。
このままやとみっちーの恋がっ！(恋じゃない)
『 ん゛ん゛っ、あー ……………… 道枝駿佑がいいと思いまーす！！ 』
誰が言ったのか分からないから、みんな辺りを見渡し出す。ああ、音源はここに隠れてんで。ただ、そこから誰かが推薦されるということもなく。必然的に名前の挙がったみっちーに決まるわけで。
「 誰が言ったのか知らんが、異論はないな？じゃあ決まりだ。文化祭実行委員は倉木Aと道枝駿佑！頼んだぞ。 」
知らない間に実行委員にされたみっちー、有難く思いなさい。
同じ空間、アイドル2人→←救世主が救世主じゃないかもしれない
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16(プロフ) - コメントありがとうございます！初作なのでそう言っていただけて良かったです。とても嬉しいです〜〜〜！ (2021年8月26日 17時) (
レス) id: bea9e0bed1 (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！！これからも更新待ってます！ (2021年8月26日 11時) (レス) id: 56ad16bf12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：16 | 作成日時：2021年8月17日 18時
