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結局、ヨコハマ中を走り回りたまに駄菓子屋なども混ぜつつ和やかに甘味処を巡った。
乱歩さんオススメとあってとても美味しいところばかりで全員満足をしていた。
すっかり夜になってしまった為家路へと向かう。
眠そうに欠伸をする賢治くんを眺めていると携帯が鳴った。
画面には国木田さんの文字。
「もしもし、国木田さん。どうかしました?」
国木田さんの名前を聞いた瞬間何かを悟ったような乱歩さんの顔。
与謝野さんも何かを感じ取ったのか顔をこちらへ向ける。
「A、すまない。非番だと言うことは分かっている。だが人喰い虎の捕獲を手伝ってくれないか。」
「人喰い...虎ですか。了解。乱歩さんと与謝野さんと賢治くんも連れていきますね。場所は?」
「15番街の西倉庫だ。周りを固めてくれ。」
国木田さんとの通話を終了し、3人に目配せする。
3人共分かっているようで、15番街へと足を進める。
「西倉庫...ここだね。」
人喰い虎が現れる場所へ着いた。
中からは太宰の喋る声が聞こえる。
暫くすると大きな物音がし始めた。
中に入らなくて大丈夫かと問うと乱歩さんは大丈夫だよ、と笑った。
国木田さんも合流し、暫くたった。
物音が止んだ。
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