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「矢張り昔話よろしく悪漢がお姫様を急襲するというのはどうかな。そこを通りがかった新人が助けて...という筋書きは。」
まぁ、それはそれでいいと思うが太宰の案はやはり現実しにくいな。
しかもそれってなんか探偵社入社前にあったような...。
「アレレ、その話すごく既視感を覚える」
福沢社長居ないから同意者が居ない！虚しい！！←
「待て、悪漢の役は誰がやる。」
国木田さん、落ち着くんだ！！
「だからそれを籤で決めるンじゃあないか。」
流石与謝野さん。正論だ。
「悪漢の役は僕がやりたいです！面白そうです！」
賢治くんが悪漢！？似合わないよ！！君みたいな天使が悪漢だなんて...！！
「否、それじゃあ新人の頭蓋骨が陥没しちまうだろう。妾としちゃそれはそれでオイシイけどねェ」
新人はやくも半殺しの予感←
「いや待て待て。悪漢は籤でいいとして、問題は救助される姫側だ。姫役は誰がやる？籤とはいっても姫役を務められるのは通常女性のみであって...」
武装探偵社は女性社員は少ないぞ←
「...........」
なんか視線が与謝野さんと私に向けられた気がスル←
「妾？善いけど、それじゃあ新人の頭蓋骨が唐竹割りになっちまうよ」
デスヨネー
「ならA？」
太宰！私に話を振るな！！
「え？私が姫役になったら多分新人は蜂の巣になるよ。ナオミちゃんがしても...これ以上はやめよう」
ナオミちゃんはやめておこう、新人のためだ。
「ですよね...」
「前門の虎、後門の狼だな。」
「はっ、判った、国木田君が姫役をすればいいのだ！」
「阿呆か！」
国木田さんの姫姿...なんか似合ってて怖い！←
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