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すると、少し遠くから頼りないエンジンの音が聞こえた
目をやると荒れ果てた道の真ん中に、廃れたバイクに乗ったバナー博士が到着する




『…やっぱり無事だった』



皆んなで彼の傍へ駆け寄ると


ブ「いやあ、酷い事する奴もいたもんだ」


なんて気まずそうに呟いた



ナ「もっと酷いのもいた」



ブ「すまない」



ナ「いえ、待ってたの
そういう…酷いのを」


そして、見計らったかのようにキャプテンがトニーへ無線を飛ばす


キャ「スターク、来たぞ」





ト「バナーか?」





キャ「お待ちかねの」





ト「スーツを着ろって言え
愉快な仲間を連れてくる」





そしてビルの奥からトニーと共に姿を現したのは
先ほどから街中を破壊の渦に陥れていた
張本人、いや、人じゃないけど
巨大なチタウリが大きな鳴き声を辺りに響き渡らせながら
トニーに引き連れられてきた





『…No way』


 


ナ「どこが愉快な仲間なの…」






それは、トニーの低空飛行に習って
地面を這いずる蛇の様に勢いを増して近づいてくる


それを確認したバナー博士は
こちらに顔を見合わせた後
黙ってそちらへ向かっていった






キャ「バナー博士、今なら思いっきり怒ってもいいぞ」




博士は足を止める事なくこちらへ振り向く




ブ「僕の秘密を教えようか」






そして、諦めた様に言葉を続けた









ブ「いつも怒ってる」








その瞬間、博士の体は緑色に変化しながら
肉体はどんどん肥大化し、普段の博士とは想像もつかない様な深い眉間のシワを刻み







ハ「ガアオオオウッ!!!」



バキバキバキッ!!!







大きな怒りと共に巨大なチタウリを、拳一つでいとも簡単に叩き潰した






ト「そのまま」





トニーは巨大なそれの急所にミサイルを撃ち込んだ
ハルクが頭を潰し食い止めた反動で、ひっくり返ってきた胴体から鎧が外れて、素肌が露わになったのだ




バアアンッッ!!!





見事直撃したそれは、ミサイルが食い込んだ箇所から肉体を破壊した
それに伴って発生した大きな爆風から身を守る為
羽を広げて、ついでに近くにいたソーごと包み込む








ソ「君のそれは便利だな」









爆風が収まり、羽を元に戻すと
ソーは感心したように翼膜を叩いた







『っ痛!』





神様による加減のなってない馬鹿力に顔を顰めると






ソ「痛みがあるのか!?」






なんて心底驚いたように、そして興味津々で今度は翼のあちこちを撫で回した

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M-tAnt(プロフ) - Rubyさん» ありがとうございます泣 とても励みになります…これからも楽しんでいただけるよう努めます…! (2020年9月20日 20時) (レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 続きが楽しみです!更新待ってます! (2020年9月20日 12時) (レス) id: ccc02d9cf9 (このIDを非表示/違反報告)
M-tAnt(プロフ) - _krykhyhyさん» ありがとうございます 泣 何かと至らない作者ですが、そのお言葉で頑張れますT_T (2020年9月20日 10時) (レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
_krykhyhy(プロフ) - お話好きです!更新楽しみにしてます! (2020年9月20日 0時) (レス) id: bb966f0c42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M-tAnt | 作成日時:2020年9月19日 8時

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