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また自分の前に現れる事を確信していたみたいに
得意のニヤリとした含み笑いで、胸糞悪い歓迎をされている様だった
一体何を考えてるのか、バナー博士の言うとおりロキの頭の中はしっちゃかめっちゃか、クレイジーだ
ドンッッ！！！
それに気を取られているうちに
ジェットはロキの放った攻撃によって
制御不能になり
どんどん地上に落下していく
すかさずキャプテンが、天井に捕まり私を抱えた
キャ「A！君は先に降りて、テレパスで市民を街の外へ逃してくれ」
『っそんなことやった事ない』
皮肉な事に、ロキからヒントを得て
力の使い方の容量は掴めたものの、試したことがなければ確証なんて勿論無い
ましてや大きな人数を動かすなんて、未知すぎる
一気に押し寄せた不安に顔が歪む
ガタンッ！！！
躊躇してる間にジェットは真っ逆さまに墜落し
街灯や何やらをなぎ倒して地面に着陸した
キャプテンは、私の体を放すと
真っ直ぐに私の目を見据えた
キャ「A、出来る出来ないじゃない
やるんだ」
『…っ、でも』
それ以上言葉が出なかった
"もし出来なかったら"そればかりで頭がいっぱいになる
鳩尾あたりが締め付けられるように苦しくなって
またあの言葉が思い浮かんできた
"逃げ出したい"
ナ「困った子ね」
すると、その様子を見兼ねたナターシャがシートベルトを外しながら
呆れたようにこちらへ近づいてきて
ペチッと私の頬を叩いた
ナ「あなたには私たちがついてるじゃない
出来るに決まってるでしょう」
柔らかく口角を上げたその顔は
幼い頃から何度も目にし、何度も助けられた
頼れるお姉さんの顔だった
ク「ちびっこの頃の方が何倍も勇敢だったぞ」
続いてバートンが、私の頭をぐしゃぐしゃにして
俺のお墨付きだ、なんて微笑んだ
2人はそのままジェットから出て、走って戦闘に向かって行った
キャ「…さっき船で言われた件だが
僕と君には一つ確かな共通点があった」
キャプテンはニヤッと笑って盾を真っ直ぐ私の胸へと突き当てた
キャ「諦めずに立ち上がる事だ
自分を信じろ」
そして彼も戦場へと走り去っていった
ふう、と短く息を吐いて
バートンにぐしゃぐしゃにされた髪を高い位置でキュッと結ぶ
いい加減、周りに諭されて自信をつけてもらわなきゃ動けないなんて卒業しよう
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M-tAnt(プロフ) - Rubyさん» ありがとうございます泣 とても励みになります…これからも楽しんでいただけるよう努めます…！ (2020年9月20日 20時) (
レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 続きが楽しみです！更新待ってます！ (2020年9月20日 12時) (レス) id: ccc02d9cf9 (このIDを非表示/違反報告)
M-tAnt(プロフ) - _krykhyhyさん» ありがとうございます 泣 何かと至らない作者ですが、そのお言葉で頑張れますT_T (2020年9月20日 10時) (レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
_krykhyhy(プロフ) - お話好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年9月20日 0時) (レス) id: bb966f0c42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M-tAnt | 作成日時：2020年9月19日 8時
