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あまりにも曇り無いその視線に、僕は思わず目を逸らす
『じゃあ、ヒーローって何？
英雄？勇者？キャプテン・ロジャースみたいな英傑？
私はどれにも当てはまらない』
ああ、そうか
意表を突かれたような感覚だった
というより、自分の中の何かが府に落ちたような気がした
確かに、僕はアイアンマンとしてヒーローと称えられてはいるが
最初からヒーローになりたかったわけじゃない
あくまでも、僕は自分が正しいと思う事をしただけであって
ヒーローという呼び名は結果的に後から付いてきた
だからつまりフィルはきっと、"僕ら"を信じて後を託したんだ
「フューリーに従う気はないからな」
キャ「僕もだ」
すると、いつからいたのか
向かいのデッキに立っていたロジャースが
ゆっくりとこちらへ歩み寄ってくる
いつからいたんだ？と聞いたら
最初からだ、と何食わぬ顔で返されるもんだから
思わず怪訝な顔をした
『… … 私も
アベンジャーズ計画を成功させるというよりは
フィルが信じてくれた私を信じて戦う』
まったく、僕が慰めるつもりが
子供のAに諭されるとは、そして死んでもなお僕らを導くとは
大した"親子"だよ、君たちは
『キャプテン、ずっといたなら声かけてくれればよかったのに』
キャ「とてもそんな状態じゃなかったろ、君たち」
「君たち？聞き間違えか？
"そんな状態じゃなかった"のは、Aだけだろう」
『え、もしかして私目死 んでた？」
キャ、ト「「死 んでた」」
あちゃーと額に手を当てた彼女は
考え事してただけだった、と自嘲気味に笑う
どうやら僕らが思っているよりずっと
Aは"強い子"だったらしい
やっと僕らの調子が戻ってきたようだ
キャ「ロキはキューブを使う気だ
一刻も早く、」
「潰してやる」
キャ「そういうことじゃない」
「そういうことだ
ロキの狙いがわかるか？
1人ずつ攻撃してきた、何故だ」
『… … 戦力の分断』
「そう、我々を孤立させた
そうしないと我々に勝てないからだ
だからだよ
ヒーローを倒し見せつけたいんだ、観客たちに」
キャ「そうか、ドイツでの立ち回り」
「ああ、あれは予告編、本番の幕が開くのはこれからだ
ロキは主役で目立ちたがる
花束を持ってパレードをして、そびえ立つ塔に自分の名を刻みたいんだ」
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M-tAnt(プロフ) - Rubyさん» ありがとうございます泣 とても励みになります…これからも楽しんでいただけるよう努めます…！ (2020年9月20日 20時) (
レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 続きが楽しみです！更新待ってます！ (2020年9月20日 12時) (レス) id: ccc02d9cf9 (このIDを非表示/違反報告)
M-tAnt(プロフ) - _krykhyhyさん» ありがとうございます 泣 何かと至らない作者ですが、そのお言葉で頑張れますT_T (2020年9月20日 10時) (レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
_krykhyhy(プロフ) - お話好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年9月20日 0時) (レス) id: bb966f0c42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M-tAnt | 作成日時：2020年9月19日 8時
