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ラボに飛び込むと、立派な電子機器や装置はまるでガラクタのように散漫していた
無線からは忙しなく連絡が飛び交っている
爆発の影響でどうやら第3エンジンが停止してしまったらしい
あたりを見回すと、ニックが呻きながら無線で指示を出していた
『ニック！大丈夫！？』
ニ「…っAか、私は大丈夫だ
それより君はバナー博士を！
ロマノフと一緒に下の階に落ちた」
一足遅かったか…っ
『了解
こちらエージェント A
ナターシャ、そちらの状況、』
ガオオオォッッ！！！
内臓まで響くような雄叫び、それは無線を介さずとも船全体に響き渡った
ナ「聞こえたでしょ！？早く来て！」
すかさずナターシャから無線が入るけど、ハルクの叫び声と
周りを破壊する音もよく聞こえる
『今行く！もう少し耐えてて』
すぐに2人が落ちたであろう階に飛び降りると、当たり前だけどもう2人の姿はなくて
無残にも、まだ新しい破壊形跡だけが残っていた
少し遠くでハルクの雄叫びと、破壊音が聞こえる
『ナターシャ、先回りする
第3ラボに来て！』
ナ「ああもう冗談でしょ！？
わかったわ、もう少しっ」
『ナターシャ！？』
ナターシャの無線は途絶え、声をかけたけど応答は無かった
『ああもう！！』
私はそのまま走り出し、先ほど聞こえた音の方へ無我夢中で足を動かす
お願いだから間に合ってよっ
こんな事なら、ひねくれてロキの所になんか行かなきゃよかった！！
どうやったらこんなぺしゃんこになるのか、と
行手を阻む船の残骸を飛び越えながら
先ほどの自分に怒りをぶつける
そして、床に倒れた大きなタンクの下のわずかな隙間を通り抜けると
『ナターシャ！』
壁に追いやられたナターシャと
今にも彼女を殴り飛ばしそうなハルクがいた
『ハルク！！！！』
大きな声で叫び、どうにか彼の注意を引こうと銃を撃つ
ハルクの強靭な肉体は玉をかすめるどころか傷一つつかず
跳ね返し、全くもって効果はない
しかし
注意を引くには十分だったようで
物凄い剣幕の緑の目がこちらへ向いた
すかさず私は力を解放する
"透視…！"
大丈夫、私なら絶対できる
大丈夫、私なら絶対できる
するとどうだろう
視界を奪われたハルクは、それに抗うように必死に目を擦り始めた
彼が怯んだ隙に走り出した私は、飛び上がり、首元に足を絡めそのまま彼の頭を両手で掴んだ
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M-tAnt(プロフ) - Rubyさん» ありがとうございます泣 とても励みになります…これからも楽しんでいただけるよう努めます…！ (2020年9月20日 20時) (
レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 続きが楽しみです！更新待ってます！ (2020年9月20日 12時) (レス) id: ccc02d9cf9 (このIDを非表示/違反報告)
M-tAnt(プロフ) - _krykhyhyさん» ありがとうございます 泣 何かと至らない作者ですが、そのお言葉で頑張れますT_T (2020年9月20日 10時) (レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
_krykhyhy(プロフ) - お話好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年9月20日 0時) (レス) id: bb966f0c42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M-tAnt | 作成日時：2020年9月19日 8時
