1-3 ページ4
言葉を濁したのは、正直なところ
自信がないからだ
まだ幼い頃、私が3歳の時
異能力保持者と言うことで、私はS.H.I.E.L.Dに保護された
最初こそ地球外生命体だと疑われたものの、DNAや血液検査、身体検査をして、私は人間ということが判明した
しかし、1番肝心な
親を特定することができなかった
S.H.I.E.L.Dの技術を持ってしても
フィルに問い質したことがあったけど
迷子としてここに連れてこられた、の一点張り
誰に聞いてもその答え
諦めて自分で探そうと試みたこともあった
が、しかし情報が少なすぎてどうにもできなかった
「そうか」
彼の透き通ったスカイブルーの瞳が一瞬だけど微かに揺らいだ
その瞬間、頭に流れ込んできたのは
白銀に光る体毛、そして大きく開かれた翼
立ち上がり、弧を描くように前足をかく様は
下手な言葉では言い表せないほど美しかった
『…ペガ…サス？』
「お前はどこまで視える？」
まるで私の能力をよくわかっているような口ぶり
もっと深いところまで見ようと意識を集中するも
いや、やめておこう、と彼は目を閉ざし
完全にシャットアウトされてしまった
『あなたは…誰なの…？』
「… … …」
彼は再び口を閉ざしてしまった
もしかして、この人なら私の能力や出生についてわかるのではないか
そんなことが頭の中を駆け巡った
『教えて
あなたはだ、「A、時間だ」』
しかし、フィルからの無線でその言葉は遮られた
…いいところだったのに
『残念、時間みたい』
じゃあね、と部屋を出ようとすると
「A」
口を閉ざしていた彼が
私の名前を読んだ
そして、彼は少し寂しそうに
そして懐かしむかのように
「俺の名は、ソー」
そう、口にした
________...
部屋を出る際、何か聞き出せたか？とフィルが聞いてきた
私は先ほど書いた彼の名を教えるが
聞いてもピンとこない様子だった
そこに、丁度戻ってきたバートンが合流
フィルはそのまま彼のいる部屋へ戻って行った
バ「奴に毒を盛ったのか？」
『何で意地悪ばかり言うの』
バ「意地悪だからだ」
と、彼は再び外へ戻ってしまった
また言い返すことができなかった
… … … ？
ふと、違和感を感じ
後ろを振り返る
…気のせい？
すぐそばに誰かがいるような気がした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 71人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
M-tAnt(プロフ) - Rubyさん» ありがとうございます泣 とても励みになります…これからも楽しんでいただけるよう努めます…！ (2020年9月20日 20時) (
レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 続きが楽しみです！更新待ってます！ (2020年9月20日 12時) (レス) id: ccc02d9cf9 (このIDを非表示/違反報告)
M-tAnt(プロフ) - _krykhyhyさん» ありがとうございます 泣 何かと至らない作者ですが、そのお言葉で頑張れますT_T (2020年9月20日 10時) (レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
_krykhyhy(プロフ) - お話好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年9月20日 0時) (レス) id: bb966f0c42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：M-tAnt | 作成日時：2020年9月19日 8時
