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Natasha side
ロキから情報を聞き出す為、
私は一人独房エリアにきた
彼の背中を見据えながらゆっくり、着実に
足を進めていくと
それに気づいた彼が
感心したように振り返った
ロ「私の背後に忍び寄れるものはそういない」
「でも来ると思ってた」
もっと後にな、と不適な笑みを浮かべるロキ
ジェットに乗った時から違和感を感じていた
彼は抵抗するわけでもなく、言葉を発するわけでもなく
ただじっと黙って大人しくこちらの指示に従っていた
ここへ収容される時も
なんだか状況を楽しんでいるようで
長官は”ロキは自分から進んでこの船に乗り込んだ”
と考えているようだ
むしろ、誰もがそう考えてる
ロ「フューリーが思いつく限りの拷問をした後で
君が慰めに来ると… …、思っていた
そして私は絆される」
揚々と話す彼はゆっくりとこちらへ近づいてきた
こうして改めて見ると、ソーとは似ても似つかない
手に取るようにわかる
こいつは危険で、確かな悪意の元着実に世界を蝕もうとしてる
兄弟なのに本当に真逆の存在
「バートンに何をしたか聞きたいの」
ロキが相手でなくとも、事情聴取の際は
相手のペースにのまれるのは失敗したも同然
至って冷静に、私は淡々と言葉を発する
しかし彼は、まるで当たり前かのように
「心を広げてやっただけだ」と言ってのける
不気味だ
「あなたが勝って、王様になったらその後は
バートンの心はどうなるの」
今度は私からロキの方へ歩みより
じっくりと彼の目を見据える
ロ「…ほう、彼のことを愛してるのか」
「そんな事じゃない、彼には借りがあるの」
どんな？と、両手の手を広げた彼は
奥のベンチに腰かけた
私は息をつくと、近くの椅子へ座り
少し懐かしむかのように言葉を綴った
_______かつて私は、その道では結構有名だった
誰にでも雇われ、金次第で動く殺 し屋
しかし、活動を続けるうちにその噂は瞬く間に広がりS.H.I.E.L.D.に悪い意味で目をつけられてしまった
結果、バートンが私を殺 しに来た
でも殺 さなかった
だから彼には大きな借りがある
私の話を聞くと、片眉をあげて
余裕そうに笑みを浮かべるロキ
ロ「バートンを助けたら私を逃すか？」
「いいえ、逃さない」
そして彼は「だろうな」と嘲笑い
随分面白そうに表情を変える
私がバートンのことを気にするのがよほど楽しいのだろう
ロキの口は止まらない
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M-tAnt(プロフ) - Rubyさん» ありがとうございます泣 とても励みになります…これからも楽しんでいただけるよう努めます…！ (2020年9月20日 20時) (
レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 続きが楽しみです！更新待ってます！ (2020年9月20日 12時) (レス) id: ccc02d9cf9 (このIDを非表示/違反報告)
M-tAnt(プロフ) - _krykhyhyさん» ありがとうございます 泣 何かと至らない作者ですが、そのお言葉で頑張れますT_T (2020年9月20日 10時) (レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
_krykhyhy(プロフ) - お話好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年9月20日 0時) (レス) id: bb966f0c42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M-tAnt | 作成日時：2020年9月19日 8時
