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「少しな」
ト「おいおい何を言い出すんだ、Aはダメだぞ、絶対にダメだ！
僕とフューリー、ついでにコールソンも許さん
そもそも、80歳差のカップルなんて世界中どこを探してもいないからな」
スタークはわざわざ手を止めて
工具のようなもので僕の腕をつつく
ああ本当にうんざりだ
そう言う意味じゃない、と
ため息を吐き、それを振り払えば
博士が少し離れたところで苦笑している
そもそも僕はここへおしゃべりをしに来たわけじゃない
彼女に言いそびれてしまった事があるのだ
なんだかんだと文句を言ってるスタークをよそに
僕はラボの外へ出る
言いそびれてしまったこととは
"悪いがその華奢な体で君が戦闘できるようにはとても思えない"
数時間前ドイツで自らが彼女に言い放った言葉だ
彼女の性格を考えると、もしかしたら気にしてないかもしれないが
僕はそんな言葉を発した自分が許せなかった
それは、自分がかつてキャプテン・アメリカと言われるようになる前
僕の体格は今とは程遠い
あまりにも”華奢”で、”小柄”で、貧弱だった
そのせいで幾度となく馬鹿にされ
軍事面接も不採用の押印を何度もされた
ほとんど見た目で判断されていた
僕は、それと同じことを彼女にしたのだ
そんなことを思い巡らせながら歩いていると
独房に向かってAが歩いて行くのが見えた
「A！」
その声に彼女は、足を止めた
そのままため息をつきこちらへ振り返った
「長官から、君は特にロキへ近付くなって言われなかったか？
それに、今はロマノフが奴の相手をしている」
チラッとAの手元を見れば
セキュリティ認証にかけようとしていた
僕はその腕を掴み、制する
『キャプテン、私がロキにいいようにされたの、知ってるでしょう？』
「ああ、だからこそ今君がロキに近付くのは危険すぎると言っているんだ」
『… …またひよっ子扱い？」
やれやれと、僕の手を払った彼女は
腕を組み壁に寄り掛かった
「…ドイツでのことはすまなかった
君を見縊っていたよ
君の戦いぶりには感心した
…見た目で判断されるやるせなさを、自分が1番理解しているはずだったのに」
僕は彼女の目をしっかり見据えて言葉を続ける
キャ「君は強い、それはよくわかった
だが、君がロキにされたことを詳しく聞いた身としては
安易に近づいてほしくないんだ」
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M-tAnt(プロフ) - Rubyさん» ありがとうございます泣 とても励みになります…これからも楽しんでいただけるよう努めます…！ (2020年9月20日 20時) (
レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 続きが楽しみです！更新待ってます！ (2020年9月20日 12時) (レス) id: ccc02d9cf9 (このIDを非表示/違反報告)
M-tAnt(プロフ) - _krykhyhyさん» ありがとうございます 泣 何かと至らない作者ですが、そのお言葉で頑張れますT_T (2020年9月20日 10時) (レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
_krykhyhy(プロフ) - お話好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年9月20日 0時) (レス) id: bb966f0c42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M-tAnt | 作成日時：2020年9月19日 8時
