6-2 ページ19
案の定、うまく羽ばたくことができなかった私は
大きなジャンプも虚しく
見事そのままクッションマットに落下した
ヒ「惜しかったわね」
『うう〜、マリアこれで何回目だっけ』
ヒ「58回目よ」
うわー…マリア今と全然変わらない
美魔女だ…
マリアとは、マリア・ヒル
現在はS.H.I.E.L.Dの副司令官
『もお〜！！後何回練習すれば飛べるんだろう…』
トボトボとマリアのそばまで近づき
その場に座り込んでしまう
と、そこへ再び現れたのは
ニ「苦戦してるな」
『ニック…』
マ「でも後もう少しですよ
タイミングに合わせて大きく翼を広げることはできるようになったんです」
ニ「そうか、
やはりお前にはまだ早いんじゃないか
飛ぶ練習より、宿題の心配をしたらどうだ？」
『…宿題なんてもう終わってる』
ニ「それはなによりだ
ヒル、ちょっといいか」
そしてまた部屋から出て行ってしまい
私は置き去りに
『… … … 後もう少し…』
私は拳を握りしめ、立ち上がると
再び足場によじ登った
_________...
今度は10歳くらいかな
『バートン』
バ「なんだ」
『バートンってホークアイって言うんでしょ』
バ「ああ」
『どうやって飛んでるの？』
バ「… … お前それ誰に聞いたんだ？」
『ナターシャ』
バ「はあ…またあいつは…
いいかちびっ子
俺はホークだけど、ホーク、アイだ
目がいいってだけで飛べはしない」
『…ふーん』
2人が話しているのは、武器庫の屋根の上
今日任務のないバートンは子守役だ
2人並んで仲良く(?)おしゃべりしている
バ「なんだ、まだ飛べないって話か
なんでそんなにこだわるんだ
別に飛べなくなってなんの支障もないだろう」
『…わかってるけど
でも…
飛ぶことができたら、少しくらい私に笑ってくれるかなって』
バ「… … …フューリー長官の事か？」
こくん、とう頷く私
… … … ああそうだ思い出した
この頃の私は、
いつも忙しくて私に見向きもしないニックに対して
羽があるのに飛べない私が悪いんだって思ってたんだっけ
今になってよくよく考えてみると
小さいくせに拗らせてたな〜
『… … … よし！』
ガバッと立ち上がった私は
その場から1mほど後ろへ退がり深呼吸する
よーい…
どん！！！
そして全速力で走り出した
バ「おいちょっと待て！何する気だ！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 71人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
M-tAnt(プロフ) - Rubyさん» ありがとうございます泣 とても励みになります…これからも楽しんでいただけるよう努めます…！ (2020年9月20日 20時) (
レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
Ruby(プロフ) - 続きが楽しみです！更新待ってます！ (2020年9月20日 12時) (レス) id: ccc02d9cf9 (このIDを非表示/違反報告)
M-tAnt(プロフ) - _krykhyhyさん» ありがとうございます 泣 何かと至らない作者ですが、そのお言葉で頑張れますT_T (2020年9月20日 10時) (レス) id: 9fb1a359d3 (このIDを非表示/違反報告)
_krykhyhy(プロフ) - お話好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年9月20日 0時) (レス) id: bb966f0c42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：M-tAnt | 作成日時：2020年9月19日 8時
