you. ページ23
今日は照くんは不在の日。
とは言ってもちゃんと帰ってくる予定ではある、たぶん。
遅くなるから先に寝ててって言われたけど、
うーん。
時刻は間もなく午前2時。
照くんからは音沙汰もない。
このままひとりでは寝れる気がしないけど
とりあえず目を閉じようと思った時
玄関で物音がした。
足音が近付いてきたけど、
それは部屋の前で止まって
また遠ざかって行った。
次はかすかにシャワーの音が聞こえる。
…今日はもう諦めて寝ようかな。
そう思って瞼を閉じたとき
コンコンと部屋をノックする音がした。
照「A、寝た?」
ドキドキして返事出来ずに居ると
ガチャっと扉が開いた。
照「起きてんじゃん」
「…おかえり」
照「ただいま。今日はひとりで寝る?」
そんな、答えは決まってる。
「…やだ。一緒に寝たい」
照「ははっ素直でよろしい」
そう言って笑った私の想い人。
クシャクシャの笑顔にまた心臓が弾んだ。
そのまま照くんは私のベッドに腰掛けて
照「てかAの部屋で寝るのは初めてだね」
と言った。
「違うよ、初めても私の部屋で寝たじゃん(笑)」
照「あれ?そうだったっけ?忘れた」
「いつも照くんの部屋だったもんね」
照「全部Aの匂いする(笑)」
苦しい、好き
「照くんの匂いもすぐ分かるよ」
照「嘘〜?」
ちょっと照れたように笑うのもすき。
ああ〜結局大好きじゃん、なんなの。
「ホント。楽屋でもスタジオでも照くんの匂いするもん」
照「それはAが俺の事好きすぎるからでしょ?(笑)」
…え
なんて答えればいいの、どうしよう。
どうしよう。
「…そ、うだよ。好きすぎるもん」
照「俺も」
「嘘つき、酔っ払ってる?」
照「ん〜?酔ってるかもな〜」
本当に酔ってるか分かんない。
分かんないよ、照くん。
言葉を返さない私にまたクシャクシャの笑顔を向けて
照「ごめん、ごめん。からかい過ぎた」
抱き寄せるなんてずるい。
「私が本当に好きって言ったらどうするの」
つい漏れてしまった、ついに漏れてしまった。
照「何言ってんの、寝るよ」
腕の力は緩むどころかもっとキツく抱きしめられて
少し期待してもいいのかな?
なんて。
、
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作者名:ichimaru | 作成日時:2020年5月26日 20時