tell ページ17
しばらくしてコンコンというノックの音で我に返る
照「A〜？入っていいー？」
「あっ、はい！」
そうだ、照くん居るんだ。ひょえ〜＞＜
照「おぉ、めちゃくちゃ片付いてんじゃん」
「照くんはもう終わった？」
照「うん。荷物少ないからね」
「早いよー」
照「手伝うからとりあえずごはん食べない？」
「え！今何時？！」
照「ん〜もうすぐ19時」
もうそんな時間？！
「なんか作る！」
照「材料ないのに？」
「あ…」
照「なんか頼も。明日以降楽しみにしてるね、手料理」
ああー！照くんずるい！
そんな顔で笑わないでー！
ごはんを食べたあとはシャワーを浴びたんだけど…
照「何で顔隠してんの？(笑)」
「すっぴんはイヤだ！」
大好きな人の前ですっぴん晒すなんて公開処刑すぎる。
照「小さい時から見てるし、大丈夫」
「大丈夫じゃないです」
タオルで隠してたのに無理やり剥がそうとするから
照くんとの攻防戦が始まる。
「照くん、諦めて！もう寝よう」
照「隠されると見たくなんじゃん」
体格差では圧倒的不利、
ソファに押し倒されるような体勢になった。
やばっ
すごい恥ずかしい…
油断した時にはもう遅くて照くんにタオルを奪われてた
照「全然変わんないじゃん」
…変わんないって、それもそれでなかなか失礼だぞ。
照くんもシャワー浴びたあとだから髪が濡れてて
その…
ラウール君の言葉を借りるなら
えちえちなわけで…
「照くん…あの」
照「あ、ごめんごめん(笑)」
そう言ってすぐにどいてくれたけど
少しくらい何かあっても、なんて期待してしまいましたすみません。
手すら出されないなんて女として終わってる？
はあ、不健全だな、私。
「もう寝るね！おやすみ！」
いたたまれなくなって自室へ逃げた。
遠くからおやすみーと照くんの声がする。
邪念を吹き飛ばすようにぎゅっと目を閉じてそのまま意識を手放した。
翌朝、リビングに行くと照くんの姿はなくて
まだ寝てるのかと思いきや上裸でお風呂場から出てきた。
照「おはよ〜よく寝れた？」
「おはよう。めっちゃ寝てた(笑)照くん早起きだね」
照「ランニングしてきたんだよ」
「えっストイック」
照「そうでもないよ」
いやいや朝から好きな人の上裸※筋肉質 は
刺激強すぎるって。
これにも慣れないといけないのか。
前途多難すぎない？
、
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作者名：ichimaru | 作成日時：2020年5月26日 20時
