君と恋したい。 (ページ16)

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照くんと同居か…
こんなことになるなんて。

28年目にして1番忘れられない出来事になりそう。

「え、待って」

照「何？」

「会社が用意してくれたって言ってたよね？」

照「嘘だよ」

「え？！」

まさかの嘘すぎて大きい声を出してしまう。

照「ねえ、うるさい(笑)」

照くんはいつもみたいにクシャクシャの笑顔で言った。

「家賃とか…」

きっと高いに決まってる。
果たして、私に払えるのかな…

照「俺が勝手に決めたことだからそのへんのことは気にしないで」

「でも」

照「それにAに払わせるほど困ってないし(笑)」

もうこれ以上は言い返せない。

「…なんか必要なときは言ってね、一緒に住むんだし不公平だよ」

照「毎日ちゃんと起きて、一緒に働いてくれるだけで十分」

ああ、優しさが染みる…す…きじゃない！

照「Aはさ、俺と一緒に住むって決まって。どう思った？」

「どうって…普通に嬉しいと思ったよ」

(大好きな)照くんと毎日過ごせるから。

言えない言葉をグッと飲み込んで残りの本心を伝える。

照「そっか。ならよかった」

安心したような笑顔で答える照くん。

「そういえば明日何時？」

照「明日は15時に現場に居ればいいから…ちょっと早めに出て事務所行こうか」

事務所のことも覚えないといけないし、
家に帰ったら照くんが居るし。

いっぱいいっぱいでどうにかなりそう。

「じゃあ荷物、片付けてくるね！」

照「うん。Aの部屋はそっちね」

とりあえず自分の部屋に避難することにした。

とはいっても落ち着かないのは言うまでもないよね(笑)

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