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no ページ14

私は

照くんにとって



ただの幼なじみって分かってるのに








宣言通り照くんはあれから引越しの手伝いに来てくれる。


嬉しさよりも申し訳なさが勝つんだけど…



照「明日は引越し先で待ってるから気をつけてね」


ダンボール箱でいっぱいになった私の部屋を
見回しながら照くんはそう言った。


「うん、ありがとう」

だけど疑問に思ったことがある

「事前に住所は教えてくれないんだ?」

照「来てからのお楽しみ」

時間になったらタクシー来るからそれに乗ってね、と言い残して照くんはまた仕事へ行った。


「謎だ…」


突然の引越し、そして住所も知らされない。


本当は私、殺されちゃうんじゃないだろうか?



頭の中はありえない妄想が膨らんで
火曜サスペンス劇場が開演されている。



「…へんなの」


毎日大好きなに照くんと過ごして
気を張りすぎたのかふっと睡魔が襲ってきて
まぶたの重さに勝てないまま意識を手放した。





『お前とは一緒にいられないから』






照くん…?



『俺とお前は幼なじみで、アイドルとマネージャー。それ以上でもそれ以下でもないよ』



いやだ…


そんなこと言わないでよ、




待ってよ







「照くん!!!!!」






そう叫んだところで照くんはふっと消えて


今の映像が夢だったんだと気付かされる。



「よかった…夢…」


そう言いながらも私の頬には涙のあとがついていた。






ふと時計を見ると深夜の1時。

照くんから着信が5件入っててLINEも数件来ていた。



Hikaru.IA〜?

Hikaru.I寝ちゃった?

Hikaru.Iいきなりのお願い事だったのに快く引き受けてくれてありがとう。

Hikaru.Iマネージャーになったこと絶対後悔させない

Hikaru.I1番近くでずっと俺の事見てて

Hikaru.Iこれからもよろしく!また明日


淡々としてるけど

言葉の端々に照くんの優しさを感じて頬がほころぶ。





私はマネージャー。
自分で決めたこと!
ただひたむきに前進あるのみ!!!


words→←are



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作者名:ichimaru | 作成日時:2020年5月26日 20時

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