八十三話 ページ8
｢ドフラミンゴは非情かつ冷酷な男だ｣
｢今、ダチの顔面蹴った？ねェ？ねェ？｣
｢なんだと！！｣
ルフィさんに感情のコントロールは難しいかもしれない。私たちで何とかせねば。
奴は今の状況を“13年前の絶望を味わっているようだ”と言う。
その言葉にキャプテンは目付きが変わった。
｢あの事件がなけりゃ、俺はこうしてお前の目の前に現れることは無かった！！｣
｢あの事件がなかったら、お前は3代目コラソンとしてここにいたさ｣
13年前といえば、私はまだドフラミンゴに出会っていない。キャプテンはその時期に何か事件があったのだろうか。
空気に緊張が走る。
ドフラミンゴは分身を作り出しキャプテンと対戦。
ルフィさんは操られてしまったベラミーに足止めを食らってる。
『＿＿＿＿ディート』
私は創った剣でドフラミンゴに走って剣を振りかざす。
が、私の身体は奴の目の前で振りかぶったまま止まってしまった。
『いつの間に糸が...！』
不気味な笑いのあと、私の視界は青空から黒く変わり、目の前にいるはずだが、少しぼやけているように見えるドフラミンゴのみ。
｢お前もローと同じように消すつもりだったが...お前にはチャンスを与えてやろう
＿＿＿＿...｣
＿＿＿＿
ローside
Aがドフラミンゴに剣を振りかぶったまま動かなくなってしまった。
奴もAに危害を加えようとしない。
とにかくAの元に...！
｢トラ男！もうぶっ飛ばす！｣
麦わら屋が俺の話した作戦をもう行動に移すつもりだ。あれ程言ったのにこのバカが！
｢秘策だと言ったよな！テメェ...覚えてろ！｣
｢ゴムゴムの〜...＿＿＿＿
｢＿＿＿＿ラジオナイフ
麦わら屋！最悪だ！お前は！！｣
｢お前も、その世代だ！｣
Aがまだ止まったまま動かない。俺は彼女の元に駆け寄る。
｢オイ！A！ドフラミンゴに何...｣
突風が俺の右を通って行った。
右頬に少し痛みを感じ触ると温く赤いものが。
目の前にいたはずのAが居ない。
どこだ？どこに行った？
｢オイ！何でだよ！！｣
焦る麦わら屋の声のする方に目をやると、
ドフラミンゴを庇うようにして、麦わら屋に立ちはだかる＿＿＿＿＿＿Aが居た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つんてん | 作成日時：2022年11月3日 19時
