百十二話 ページ38
『まず、私の食べた悪魔の実“ピエピエの実”は半分悪魔の実で半分は違います。
ピエピエの実に伝わる言い伝えの「この実には悪魔が宿っている」、「食べた人間は悪魔の実に“人格ごと“食べられて“実体“としては生きるがその人間の人格は死んでしまう」
この奇妙な言い伝えは、ベリアルが存在しているからです』
｢余は悪魔ではありません。が、事情がありまして私は天使から堕天使になってしまったのです。余は住んでいた世界からは追放され、この世界に降り...悪魔の実に成りすますことにしたわけです｣
｢現実味が無さすぎる話だな。天使が存在する世界なんてあるのか？この海じゃ人間でも足を踏み入れることは可能な気もするが｣
｢通常なら踏み入れることは不可能です。もし出来たとしても
...話は戻りますが、言ってしまえばピエピエの実は余自身です。悪魔の実がどのようにして成るかは知りませんが...特性などは皆さんと同じ程度に理解しております。
ピエピエの実の言い伝え...1つ目に挙げたものは大方事実ですが、2つ目は少し違います。
ピエピエの実は、能力の暴走が起きます。そこら辺の人間じゃ、“彼女”が起きた時、暴走したとほぼ同時または1分もせず身体が耐え切れなく死に至ります。
能力の暴走は、余ではありません。Aの暴走を経験したことは？｣
｢二度、それも長時間とは言えない。10分もあったかどうか...｣
『その時の私の瞳の色、覚えていますか？』
｢...あァ、紅だったな｣
『それがベリィでない証拠です。本当に迷惑をかけて...すみません』
｢今謝ることじゃねェだろ。
...で、ベリー屋、瞳が紅いヤツは今、Aの
｢そう、話しておきたかったことの一つ目はそれです。
今、Aの
能力の暴走は、彼女が実を食べた者の
｢それならベリー屋がすぐにでも表に出ればいい話だろう？
だが、この長い年月で出て来なかったのは、“出て来れなかった”という事か｣
｢さすが頭の切れる方は違いますね。
私が表に出てきたということはこの世界で言う“悪魔の実の覚醒”です｣
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作者名：つんてん | 作成日時：2022年11月3日 19時
