信じるもの Ⅲ【トラファルガー・ロー】 (ページ30)

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百四話ページ30

(逃がさんぞ！海賊ども〜！)
(覚悟しろルーシー！)
(レベッカ様を救え！)
(絶対捕まえてやるからな！)

そんな言葉を言う人々は...皆笑っていた。

キュロスさんとレベッカは2人で丘の上に居るそうだ。本当に良かった。

国民たちは、私たちのためにこちらまで走ってきてくれたようだ。

国民がこちらに近ければ近いほど、空にある藤虎の攻撃は下にいる私たちに降り注げない。

(本当にありがとう！この思いは君には届かないだろうけど...)

『...！』

(君のおかげだ...君を信じてよかったよ。僕たちをこの国を全てを救ってくれた！感謝しているよ！どうかこの場だけは逃げ切ってくれ！)

この国のカラクリを話してくれたライオンさんの声だった。私には人形となった彼しか知らないが、きっと人間に戻れたのだろう。

港に着いた国民たちは私たちに向けて手を振っていた。とても眩しい笑顔で。

＿＿＿＿＿＿＿＿

走って走って、やっと着いた。

ヨンタマリア号というこの船は、とても立派な船だった。

｢麦わら！俺には巨人傭兵の4人の仲間がいる。そいつらと共にいずれ全巨人族を束ね、かつて世界を震撼させた巨兵海賊団を復活させてみせる！｣

｢我らヨンタマリア大船団は全56隻の大艦隊！役に立てるはずだ｣

｢トンタ長の許しが出ました！僕らも是非入れてほしいれす！｣

そして、イデオ、ブルーギリー、アブドーラ、ジェットが手を組み同じ船に。

スレイマンはキャベンディッシュの船に置いてもらうこととなっていた。

コロシアムに出ていた者たちの発言が微妙に分からない。何が言いたいんだ？

｢しめて5600人の大軍勢！ルフィ先輩、その代表俺たづ7人と“親子の盃”を交わしてけろ！アンタが親分！俺たつァ子分！どうか俺らを海賊麦わらの一味の傘下に入れてけろ！｣

...めちゃめちゃルフィさんに惚れちゃってるじゃん、この人たち。

私は麦わらの一味では無いので関係の無い話だが、ルフィさんのそばに居たせいでその事の迫力を直に感じた。