九十八話 ページ24
No side
Aは中心街まで飛ばされ、数分の間、意識を失っていた。
今の現状は麦わらのルフィと現国王ドフラミンゴの最終決戦。そして、ギア4を使いドフラミンゴを追いつめたルフィだった。
Aが目覚めたのは街での戦いが繰り広げられてすぐのことだった。
『...だいぶ飛ばされた、ここは中心街？』
辺りを見渡し、状況を確認するA。
国民の様子、いつの間にか動き出した鳥カゴ。
見聞色でルフィとドフラミンゴの位置を把握した。そしてルフィの覇気が弱まっていることが感じ取れた。
大方、最終局面を迎えていることが分かった。
そして彼女は自身の体を起き上がらせ、ルフィの元へと向かった。
『...居た！ルフィさん！！』
｢あっ...え！？“堕天使”ヴァイス・A！？｣
｢＿＿＿＿ROOM｣
｢はッ！？トラファルガー・ロー！？｣
｢お前ら...遠くへ逃げすぎじゃねェか？｣
『キャ...プ、テン＿＿＿あッ、ルフィさんの回復まではあとどのくらいですか！？』
｢10分必要と言われ、今はあと3分20秒だ！｣
｢一刻を争う勝負だ...あとは、俺が預る｣
＿＿＿＿...
貴方side
《ルーシーは約束してくれたんだ！！
ドフラミンゴの＿＿＿＿一発KO宣言！！！》
ドレスローザ全体が麦わらのルフィさんに希望を持ち、ここまできた。
すると、台地の方から聞こえる“ルーシー”コール。
コロシアムとはもっと重みのあるドレスローザの希望の叫びだった。
カウンドダウンが終わり、ハウリングの音が鼓膜を刺激する。
国民の歓声がなり響く。
それと同時にルフィさんはゆっくりと起き上がり始めた。
だが、私はドフラミンゴの近くにいる2人のことが気になって仕方がなく、向かおうとした。
｢大丈夫だ｣
その一言で私は全身の力が抜け、膝をつく。
ほぼ同時でルフィさんはドフラミンゴの元へと向かった。
お互い、立っているのがやっとな状況。
レベッカに攻撃が向かい、手遅れかと思ったがキャプテンがそれを阻止。
これ以上はキャプテンの負担になってしまうことを再度頭に入れ、この戦いを見守ることにした。
｢そこに居たのか、まァよく見ておくんだな。お前らの希望が潰されるのを｣
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作者名：つんてん | 作成日時：2022年11月3日 19時
